とんでもびっくり。 |
朝早く新幹線で出張に行っただんなさんから、夕方会社にいる私に電話。
『胃が痛くて医務室に運ばれた。胃潰瘍かもしれないって。』
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まだ痛いけど、ムリヤリ帰ってくるという。
電波が悪くて、詳しい話が全然出来ない。
とにかく、新幹線の駅まで迎えに行くことにして電話を切った。
オフィスに戻ったけど、動揺して部屋がぐるぐる回っていた。
どうしよう、どうしよう・・・。だんなさんに何かあったら・・・。
心配すればするほどどんどん心配になって、このままじゃ自分がダメになると思ったので、
このまま不安になだれこんではヤバいと、防衛反応に入った。
大丈夫大丈夫、大変なことになるわけはない、大丈夫・・・。
電話の内容を聞いていた同僚のおじさんが、心配してフォローしてくれた。
帰りには実家に寄ることになっている。
でも、親には言えなかった。言って、騒がれるのが嫌だった。
親が騒ぎ出して、でもそれを今度は私がフォローしなくてはいけなくなるだろう。
そんな余裕はなかったし、母は私を余計に心配させるマイナス要因ばかり見つけるだろう。
実家では何事もなかったように食事をして(どこへ食べたのかどれくらい食べたのか覚えてない)
新幹線の時間に間に合うように家を出た。
新幹線のだんなさんとメールで連絡を取りながら。
40分くらいかかって、私の方が先に駅に着いた。
ホームまで迎えに行くると、だんなさんは青い顔をして降りてきた。
寒い寒いと言って、ガクガクと震えていた。
車に乗って、暖房をつけて、落ち着くまでしばらく停めておいた。
ここから家までは、高速を使っても2時間くらいかかるだろう。
私が運転するつもりだったが、だんなさんが自分で運転するという。
その方が気が紛れていいと言うのだ。
私も、PDの発作が起きそうな時はじっと座ってるより運転した方がいい時もあるので、
胃が痛くなったらすぐに交代する事にして家に向かった。
なんとか無事に帰って来たが、家に着く頃には熱も出始めたらしくボロボロのだんなさんだった。
部屋で身体を温めて、雑炊を作ってあげて布団に入った。
熱は9度近くあった。
タオルでおでこを冷やしてあげたが、タオルが触れるのも辛そうだった。
医務室(社内に病院がある)でもらって来た薬の中には抗不安薬も入っていた。
だんなさんは、寝苦しいのかずっと寝言ばかり言っていた。
その内容はほとんど仕事関係のようだった。
熱の原因がなんなのか分からなかったし、解熱剤も飲めないのでしばらく頭を冷やし続けた。
定期的に熱を測って、あまり上がるようだったら病院に駆け込もうと思っていた。
明け方近くなった頃、熱が8度3分まで下がったので、私もひとまず寝ることに。
ここ最近の、だんなさんの大変さが手に取るように分かっていたので、
この具合の悪さは、そこから来ているのだと実感できた。
転職するという事に関して、自分に関わる全ての人の気持ちを受け止めて苦しんでいたし、
なかなか辞める事に関して納得してくれない社長や上司の態度にも辛い思いをしている。
私は自分が弱いから、大変な事にぶつかった時の逃れ方というかかわし方を学んできた。
でも、だんなさんはそれを真正面から受けてしまうのだ。
そしてこんな風に身体に出てしまう。
友だちが、『辛い事があっても、それが現れずに蓄積していってしまうよりも、
早い段階で、ヘルプ信号として表現された方が、大変な事にならなくて済む。
それが健康な人の、正常な反応なのかもしれないよ。』と言っていた。
確かに、知らず知らずのうちに苦しさを溜め込んで、ある日大きく噴出してしまったのが私かもしれないけど。
明日になったら、病院に行かせなくちゃいけない。
予定としては、午前中会社に挨拶、午後から田舎に帰ることになっていた。
とんでもない!と反対する私とだんなさんで、ケンカになったのだった。
ほんじゃまか。
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2003年03月14日(金)
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