どの世界で生きるか。 |
たわいもない話をして、突っ込んだ話はせず。 違う意見を持っていても、たたかれることを恐れ口にしない。 共通のグチや不満を言い合い、同意し、される事に安心感を感じ。 厳しい意見は言わない、痛いところは突かない。
怖いからこそ、そんな世界にとどまる。 外界は、自分を襲い破壊し食い尽くしてしまう場所。 殻を脱いだら、素の姿を見せたら最後。 生の姿を世界にさらすなんて、とんでもない。
私は私のままで、自分を守って、生きて行く。
つい何年か前まで、私もこうして生きていた。 でも、今は違う。 自分を偽る事が、どれほどひどい事かを知ったから。 自分をどれだけ痛めつけるか知ったから。
でもあなたはその場にとどまるのですね。 痛い所をいっぱい抱えて、その傷をかばいながら過ごすのですね。 せっかくかばった傷を、自分自身で日々かきむしっているというのに。 その傷を、誰かのせいにして行くのですか。 その傷を、最初からなかったものにしてしまうのですか。
傷をさらすのは痛くて辛い事。 まるでやけどをした皮膚の包帯を取り去るがごとく。 でも、隠したままではいつまでも新しい皮膚は生まれない。 治さなくては。癒さなくては。
私は待ってる。 今、私が立っているこの場所で。 表面的な交流がない場所にも、つながりはある。 相手に思いをはせること。相手の事を思い出すこと。 それだけで伝わる思いがある。
私はそれを信じてる。
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2005年05月10日(火)
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