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夕食時、居間のテレビはフジがついていた。 番組は高視聴率で話題になっている「HERO」。 僕はドラマはほとんど見ないのだが、食事の時間とたまたま 重なったので、つい見てしまった。
ちなみに、一緒に見ていたうちの親父は松たかこを見て、 「これがあの松嶋菜々子とかいう女優だろ?」 と知ったかぶりをするのでいっぱいいっぱい。 松嶋菜々子を知っていた努力は認めよう。 まあ、僕も大してテレビを見ていないので、 笑うことは出来ないのだが。
思わず最後まで見てしまった、エンデイングは宇多田ヒカル。 ドラマの人気の要因とはざっくり言ってしまえば キャスト、音楽、ストーリーが挙げられるのではないか。 そう考えると、木村拓哉・松たかこ主演、宇多田ヒカルの曲 という時点で2つの要因はクリアしているといえるだろう。 そして、この2つはお金さえかければどうにかなると 言えない事も無いだろう。
ストーリーを考えてみる。 このドラマはどうやら検事ものらしい。 解決のシーンは思わず見入ってしまったが、 この話は典型的な勧善懲悪ものと言える。 やっぱり自分は勧善懲悪もの好きなんだな、と。
ただ、こういう場合の善、正義って何だろう? 検事は果たして正義?最近のあるニュースは こういう認識に修正を迫ったし。
帰りの電車で読んだ『戦後の日本経済』(橋本寿郎著・岩波) という本に、カメラの位置に関して、興味深い記述があった。 60年安保の時、カメラの位置はデモ隊と警官隊の ちょうど中間にあった。そして、それ以後の学生運動からは カメラは警官隊の後ろ側に位置していた、と。
それは政治運動の沈静化やそれに対する世論の支持低下と、 偶然かもしれないが、歩を同じにしていないだろうか? 僕に正義を語るほどの能力も知識もないけれど、 このことは人々の抱く正義と関連させて考える時、 示唆に富んだ事実じゃないか。
ドラマを見てこんな理屈をこねたところで、 面白くないと言われるのが関の山なんだろうけど。
********************************************************* 今日は某保険会社の説明会。 隣の席が同じ大学・学部・学科の人だったのにはびっくり。 どこの説明会に行っても、同じ学科の人間を見かける。 まあ、900人近くもいれば当然か。
会社を周り始めて改めて、自分が何をやりたいのか分からなくなった。 もちろんまだ、大した数をこなしたわけでもないし、自分のやりたい ことがあやふやなせいもあるだろう。けれど、説明を聞いていると 違和感を感じることも多い。特に今日の企業はそうだった。
この違和感が果たして本当に自分にあっていないことを示すのか、 それとも決断を回避する単なるモラトリアムの延長に過ぎないのか いまだに見極めがつかない。
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