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2001年04月07日(土) 1つの内定

朝一番で初めての最終面接。
前回人事面接でめった打ちを喰らった某政府系金融機関。
それなりに自信を持って臨んだ面接だったから
ボロボロにされた直後は動揺して、その後の同じ日にあった
他社の選考に影響が出てしまった。
けれど、なぜか面接を通過し今日の最終へと進んだ。

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そこで思ったのが、面接では知識を問うているのではないな、と。
難しい経済学の理論を「即興で解説しろ」と言われて
満足いく説明が出来る学生はわずかであろう。
おそらく人事が見ているのは、そういった状況に立ったときに
どういう思考をする人間なのか、ということなのだろう。
最終で同席した人も同じく人事面接を圧迫気味に感じたらしい。
当たり前のことなのだろうけど、改めて実感。

それから企業によって「求める人材」や「聞きたいこと」
も面接を重ねるとわかってくる。

例えば、お札を発行する某銀行(?)はその機関の
「独立性」についてどう思うかを必ず聞いてくる。
あるいは新幹線を走らせている某鉄道会社は組織の運営方法、
組織のまとめ方を聞いてくる。大卒総合職が多くの数の
現業職員をまとめる立場の職種であるからだろう。
これじゃ、会社名がもう匿名じゃないな・・。

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あえて書けば僕の志望する企業の採用活動は来週いっぱいが
山場だと思う。いづれにせよ結果がわかると言うこと。
明日も3社、いづれも選考は佳境に入ってきた。
面接後1〜2日で連絡がこなければ、もうそこまで。
夜、家で待つ時間が長く感じる。

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今日の企業からは今、内定の連絡が入った。
それなりに満足しているし、自信にもつながる。
自分を必要としてくれる企業が1つはあったわけだから。
ただ、「他も見たい」という正直な今の気持ちを人事担当者に
伝えておいた。別にいい子ぶるわけじゃなくて、自分がその会社で仕事を
する姿がうまくイメージできないから。

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少し冗長になってしまった。
最後に1つ最近気になった事を。

家から最寄駅までの道すがらで小学生の作った標語のポスターが
目に付いた。「みんなで守ろう交通ルール」とかそういう類のもの。
気になったのはそこにあった以下のような言葉だ。


「友達が失敗しても笑わず励まそう」


一見、どこにでもある標語のようだけど、僕は少し違和感を感じた。
というのはこの標語は暗に失敗を恐れずトライすることを肯定的に
捉えており、非常にうがった見方をすれば競争社会を
是とする価値判断を含んでいないだろうか?

ここではその価値判断の是非を問題にしているのではない。
僕が思ったのは、これまで「学校」は良くも悪くも「平等」に
重きが置かれていると言った批判がなされ、僕もその批判に
多少なりとも傾聴すべき点があるように思っていたのだが、
ともかくその「学校」でこれまでとは少し違った(と僕は思う)
毛色の標語が選ばれたということである。
もっと素直に取ればいいのかな。

子供が考えたのか、親や教師が入れ知恵したのかは不明だけど、
こんな標語を思いついた小学生には一度会ってみたい。


おじゅん |MAILHomePage

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