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2001年04月13日(金) |
スーツを脱ぐにあたって |
第一志望から内定の連絡。 思わず部屋の床にへたり込んでしまった。 最後にドラマが待っていた。
***************************************************** 以前記した通り1週間前、某金融機関から内定がでた。 しかし、正直に言って自分としてはそこは妥協できなかった。 金融機関の選考は今週が山場、しんどい日々だった。 けれど、それほど苦痛にも感じずそこそこのペースで 選考が進んでいた。
就職活動を始めるに当たって、目標としていたのが 某政府系金融機関A社と某鉄道会社B社の2つだった。
今週始め、B社の選考が一気に進み、6次の選考プロセス で5次面接まで行ったが、突然連絡がなくなった。 まあ次の日にでもきっと連絡があるだろうと楽観していた。 それが一昨日のこと。
ところが、昨日A社の準決勝の面接に出かける直前、 バイトの友達からメールが入る。B社に内定したとのこと。 ほとんど同時進行の進み具合だったのに…。 要は僕がB社に落ちたということだ。持ち駒はすでに実質A社1つ。 途端に不安に襲われた。もうだめなんじゃないか。 なんという弱い精神力・・。
そのとき出発まで時間的に余裕があったから、部屋の片隅から 中学高校時代の吹奏楽部で必死に応援していた母校の野球部の 新聞記事を引っ張り出した。甲子園の予選の模様が記されている。 4試合連続逆転勝利、2年越しの宿敵にコールド勝ち、 等々熱かった日々がよみがえってきた。
「行かなくちゃ」
************************************************************ 威圧感満点の面接だった。 なかなか思う通り話せない。 何かを話しても面接官がにやけている(気がする)。 あっという間に面接は終了。
失意を覚えながら部屋を出ると、これまで親身に世話を してくれた人事担当者がいて別室へと連れて行かれた。
「どうでした?」 「いや、緊張してうまく話せませんでした…」 「そうか、でもね…」
とその人はこう続けた。
「私は君と初めて話したときからウチでやっていく人 なんじゃないかと思っていたよ。私は君なら今日の面接も 大丈夫だと思うし、私は君のような人と仕事がしたい」
就職活動で出会った人でここまで言ってくれた人は初めてだった。 迷いはあるけど、この人をそしてこの会社を信じてみよう、 このとき心からそう思った。
今日、最終面接。 やるだけのことはやった。 人事の人は帰り際、 「夜にはいいお知らせの電話ができると思う」 そう言ってくれた。 ただ、それでも一抹の不安はあった。
帰り道、お札を刷っている某銀行から不合格の連絡。 これでまた、家に帰りたくなくなった。 意味もなくCD屋によって長時間試聴したりして時間を潰す。
思い足どりで帰宅。
電話はなかなか鳴らない。 そしてそれは突然だった。
*********************************************************** 2ヶ月余りに渡る就職活動も今日でひとまず終了。 この間、たくさんの人に励まされ、頑張って来れた。 このHPに来てくれた人々からもたくさんの励ましの言葉と アドバイスをもらった。 自分だけじゃ絶対に出来なかった。
今は本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 どうもありがとうございました。
そして就職活動は業種によってはまだまだこれから。 今活動している人も、頑張ればきっと願いは叶うと思う。 頑張って。そして早くまた皆でバカやろう。
「念ずれば花開く」
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