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2001年04月13日(金) スーツを脱ぐにあたって

第一志望から内定の連絡。
思わず部屋の床にへたり込んでしまった。
最後にドラマが待っていた。

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以前記した通り1週間前、某金融機関から内定がでた。
しかし、正直に言って自分としてはそこは妥協できなかった。
金融機関の選考は今週が山場、しんどい日々だった。
けれど、それほど苦痛にも感じずそこそこのペースで
選考が進んでいた。

就職活動を始めるに当たって、目標としていたのが
某政府系金融機関A社と某鉄道会社B社の2つだった。

今週始め、B社の選考が一気に進み、6次の選考プロセス
で5次面接まで行ったが、突然連絡がなくなった。
まあ次の日にでもきっと連絡があるだろうと楽観していた。
それが一昨日のこと。

ところが、昨日A社の準決勝の面接に出かける直前、
バイトの友達からメールが入る。B社に内定したとのこと。
ほとんど同時進行の進み具合だったのに…。
要は僕がB社に落ちたということだ。持ち駒はすでに実質A社1つ。
途端に不安に襲われた。もうだめなんじゃないか。
なんという弱い精神力・・。

そのとき出発まで時間的に余裕があったから、部屋の片隅から
中学高校時代の吹奏楽部で必死に応援していた母校の野球部の
新聞記事を引っ張り出した。甲子園の予選の模様が記されている。
4試合連続逆転勝利、2年越しの宿敵にコールド勝ち、
等々熱かった日々がよみがえってきた。


「行かなくちゃ」


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威圧感満点の面接だった。
なかなか思う通り話せない。
何かを話しても面接官がにやけている(気がする)。
あっという間に面接は終了。

失意を覚えながら部屋を出ると、これまで親身に世話を
してくれた人事担当者がいて別室へと連れて行かれた。

「どうでした?」
「いや、緊張してうまく話せませんでした…」
「そうか、でもね…」

とその人はこう続けた。

「私は君と初めて話したときからウチでやっていく人
なんじゃないかと思っていたよ。私は君なら今日の面接も
大丈夫だと思うし、私は君のような人と仕事がしたい」

就職活動で出会った人でここまで言ってくれた人は初めてだった。
迷いはあるけど、この人をそしてこの会社を信じてみよう、
このとき心からそう思った。

今日、最終面接。
やるだけのことはやった。
人事の人は帰り際、
「夜にはいいお知らせの電話ができると思う」
そう言ってくれた。
ただ、それでも一抹の不安はあった。

帰り道、お札を刷っている某銀行から不合格の連絡。
これでまた、家に帰りたくなくなった。
意味もなくCD屋によって長時間試聴したりして時間を潰す。

思い足どりで帰宅。

電話はなかなか鳴らない。
そしてそれは突然だった。

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2ヶ月余りに渡る就職活動も今日でひとまず終了。
この間、たくさんの人に励まされ、頑張って来れた。
このHPに来てくれた人々からもたくさんの励ましの言葉と
アドバイスをもらった。
自分だけじゃ絶対に出来なかった。

今は本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
どうもありがとうございました。

そして就職活動は業種によってはまだまだこれから。
今活動している人も、頑張ればきっと願いは叶うと思う。
頑張って。そして早くまた皆でバカやろう。

「念ずれば花開く」


おじゅん |MAILHomePage

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