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2001年04月18日(水) いつもどおりの光景

普段どおりの日々が始まった。
まだ就職活動を終えて1週間も経たないのに
スーツを着て都内をうろうろしていたのがなんだか
ずいぶん昔のことのように感じる。

長いブランクを経て戻ったキャンパスは
いつもどおりの光景だった。
人で溢れ返る大学内、まだ不安そうな顔つきで講義の
教室を探す新入生、おびただしい数の貼りビラ。
いつもの春先に目にした光景だ。
この喧騒も5月になればまたひっそりとしてしまうのだけれど。

月曜は協定先の某女子大の講義を受講。
女子大に入るのは就職面接よりも緊張した。
「東洋史演習」という授業。僕のゼミの指導教授と
縁のある先生が担当されていて、講義内容はとても刺激的。
もちろん「環境」も相当に刺激的だったけど。

火曜日には母親の実家まで車で往復。
たびたびこの日記にも記してきた祖父の御見舞い。
祖父はもう寝たきりになってしまった。
就職の報告をするとベッドに横になっている祖父は
「大したもんだな」とお祝いの言葉をかけてくれた。
今まで様々な人からもらった祝福の言葉の中で
一番心に響く言葉だった。
帰り際部屋をのぞくと、祖父はもうすでに寝ていた。
やりきれなさだけが残った。

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今週になっていろいろな人からお祝いの言葉を掛けられた。
ありがたいことだ。
ついでに「おごって」なんて言われる。初任給は一年先のこと・・。
日記を読んでくれた人も結構いて、一部からはあの日の日記は
「やりすぎ」じゃないかなんて指摘も受けた。
確かに「お涙ちょうだい」的な文章かもしれない。
けれど、実際にそうだったから、僕自身心を相当動かされたのだし、
ありのままを僕なりに記したつもり。

あの日々を通して僕が思ったのはまさに
「事実は小説よりも奇なり」。

終わった直後はその結果に傲慢不遜になってしまっていた
ふしもあったけれど、今にして思うのは「運」と「相性」
が良かったなということ。
そして様々な人の有形無形の支えのおかげ。

就職活動中、時間のありがたみを痛感した。
残された一年足らずの大学生活を悔いなく過ごすつもりだ。


おじゅん |MAILHomePage

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