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普段どおりの日々が始まった。 まだ就職活動を終えて1週間も経たないのに スーツを着て都内をうろうろしていたのがなんだか ずいぶん昔のことのように感じる。
長いブランクを経て戻ったキャンパスは いつもどおりの光景だった。 人で溢れ返る大学内、まだ不安そうな顔つきで講義の 教室を探す新入生、おびただしい数の貼りビラ。 いつもの春先に目にした光景だ。 この喧騒も5月になればまたひっそりとしてしまうのだけれど。
月曜は協定先の某女子大の講義を受講。 女子大に入るのは就職面接よりも緊張した。 「東洋史演習」という授業。僕のゼミの指導教授と 縁のある先生が担当されていて、講義内容はとても刺激的。 もちろん「環境」も相当に刺激的だったけど。
火曜日には母親の実家まで車で往復。 たびたびこの日記にも記してきた祖父の御見舞い。 祖父はもう寝たきりになってしまった。 就職の報告をするとベッドに横になっている祖父は 「大したもんだな」とお祝いの言葉をかけてくれた。 今まで様々な人からもらった祝福の言葉の中で 一番心に響く言葉だった。 帰り際部屋をのぞくと、祖父はもうすでに寝ていた。 やりきれなさだけが残った。
******************************************************* 今週になっていろいろな人からお祝いの言葉を掛けられた。 ありがたいことだ。 ついでに「おごって」なんて言われる。初任給は一年先のこと・・。 日記を読んでくれた人も結構いて、一部からはあの日の日記は 「やりすぎ」じゃないかなんて指摘も受けた。 確かに「お涙ちょうだい」的な文章かもしれない。 けれど、実際にそうだったから、僕自身心を相当動かされたのだし、 ありのままを僕なりに記したつもり。
あの日々を通して僕が思ったのはまさに 「事実は小説よりも奇なり」。
終わった直後はその結果に傲慢不遜になってしまっていた ふしもあったけれど、今にして思うのは「運」と「相性」 が良かったなということ。 そして様々な人の有形無形の支えのおかげ。
就職活動中、時間のありがたみを痛感した。 残された一年足らずの大学生活を悔いなく過ごすつもりだ。
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