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2001年07月18日(水) 思い出の花火

電車内で消費者金融レイクの広告に見入ってしまった。

夜遅い時間のテレビCMでおなじみのレイクエンジェル。
CMでは、いつもお金のない冴えない男の顔の方についつい
目を奪われてしまいのがちであるせいかどうか、彼女達が
チャーリーズエンジェルのパクリであることに気づくのには
しばらく時間がかかった。まあ、そんなことは現下の問題じゃあない。

かといって、問題は消費者金融という名のサラ金による
苛酷な取立てということでもなければ、その借入れの手軽さ
ゆえに若年層に自己破産が急増している、なんていうことでもない。

ここで我々が注目すべきなのは、レイクエンジェル達の
決めポーズ「レ・イ・ク」だ。3人が体で文字を作っているのだが、
特に「イ」の字の担当する女性を要チェック。

逆立ちしながらなおかつ足を180度近く開脚させて
無理やり「イ」の字を作っている。
加えて、こちらを向いて笑顔なのだから恐れ入る。
CM中は微動だにしない。

それに比べて他の2人のなんと楽なこと。
「ク」の字役なんて前かがみになって手を突き出しているだけだ。
レイクエンジェル達のギャラに区別あるのかどうか
気になって仕方がない。それこそ本当の実力主義なのでは。

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本屋の店頭に並ぶ情報誌には皆一様にこれから始まる花火大会の
紹介記事が並んでいる。7月下旬から8月上旬にかけては各地で
花火大会が行われる。

去年の夏には、江東、相模川、隅田川の花火を見た。
花火自体はとてもよかったけれど、どの会場も混んでいて、
そのことに辟易してしまった。だから今年はあまり
見に行くつもりはない。やっぱり花火はしっとりとした
雰囲気で見たいから。

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僕が印象に残っている花火は2つある。
1つは中学3年の夏、新潟県長岡付近を旅している時に、
夜の電車の車窓から見えた信濃川の花火だ。

信州・東北を周った初めての5日間の一人旅。
家族に「行く」と公言した手前、実行せざるを得ずに
不安を心の片隅に無理やり追いやって、旅に出た。
初日の夜行電車でいきなり誘拐事件に巻き込まれると言う
珍事もあったけれど、あとから振り返ればとても楽しかった旅だった。

その旅の終盤、そう丁度4日目の夜だった。
夜の田園地帯を走る電車の窓からはほとんど景色は見えなかったけれど、
本を読む気にはなれずにずっと外を見ていた。
期せずして、銀の額縁の黒のキャンバスに花火が描かれた。
僕は、すがるように食い入るようにその絵を見つめていた。

2つ目は去年の夏、東京湾の海ほたるから見えた
デイズニーランドの花火だ。夜の海ほたるからは
東京湾の夜景が一望できる。
左から横浜、羽田、お台場、デイズニーランド、千葉。
いろいろとうまく行っていなかった時期でもあったから、
夜景を眺めながら長いことボーっとしていた。

ふと右手から歓声が上がった。
遠くかすかにシンデレラ城が見えるあたりで花火があがった。
音も聞こえないし、とても小さなそれは小さな花火だった。
でも僕はその花火を見ることが出来てとても嬉しかった。

今年もこんな風に思いがけず素敵な花火と遭遇したいものだ。


おじゅん |MAILHomePage

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