彩紀の戯言
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「おぬし、占いを信じるか?」
運悪く?突然このページにたどり着いた方は何のことか解らないだろうなぁ。 一応、昨日の続きである。ドラクエの主人公が聞かれた言葉。
戯言を読み返していると夢やロマンとは無縁な人生を送っているようにも 見えるがそんなことは断じてない・・・はず・・・。
私にだって「好きな人と同じクラスになりますように!」などど淡い想いを 流れ星にお願いしていた中学生時代があったのだ! そんな夢見る少女時代に1冊の本を買った。
タイトルは忘れてしまったが「牡羊座の1年」ってなカンジの本である。 とてつもなくすばらしい本で、千円そこらの金額で自分の1年を 占ってくれちゃっているのだ。しかも、1ヶ月単位なんていうそこらの雑誌 のコーナーのようにケチなことは言わず、どどーんと毎日365日分である。
買った時に、「ああ、少し損したなぁ」とまるで主婦のようなことを考えた記憶が かすかにあるので、きっと1月の半ばにでも購入したのだろう。 しかし、11ヶ月以上も残っている!未来は明るい!がんばれ私!
ふむふむ。昨日はこんな事に注意するべきだったのね・・・ 今日はこの色がラッキーカラーなんだぁ・・・ おっ、明日は恋愛運◎かぁ。ひゃっほ〜・・・
購入日にはきっとこんなカンジで読んでいたのだろう。 しかし、私は物覚えが悪く、「不断の努力」とは無縁な人間なのだ。 明るい未来を手に入れるためにはささやかな努力も必要。
前日に読んでも覚えてないのでせっかくの占いも意味をなさない。 学校に持っていき、休み時間にでも読めば良かったのかもしれないが 私の中学校は全体集会と称して生徒全員を呼びだしておき、 教室では先生がこっそりカバンを開けて持ち物検査をするという 人権無視も甚だしい学校だったので、それも不可能。
しかたなく、貴重な朝の時間を割いてみたり、塾での出会いのために 学校から帰宅後に読んでみたりもした。
しかし・・・・3ヶ月後には3日坊主の日記帳とともに机の隅に追いやられた。 そうそう、私が「継続」とは無縁の人間・・・・・違う!違う!違う! ココははっきりさせておかねば。当たらなかったのだ!
当たらなかった事に付け加えて情けなく思えたのだろう。 大した努力もせずに「占い」に頼り、明るい未来を望んでいる自分が・・・。
「占い」は「予言」ではない。 しかし、そう錯覚させる何かが「占い」にはある。 今の私にとっては「気休め」。ちょっと譲って「助言」。 「占い」を信じている方々がたくさんいらっしゃるのも知っている。 強調させていただく。「私にとっては」である。
十年も朝刊の「今日の運勢」を読んでいれば、 当たった事があったかもしれない。 物事が確率で語られることが多いことも今の私には理解できる。
しかし、私はあの夢見る少女時代の貴重な朝の時間に「牡羊座の1年」を 読むのであれば、寝癖を直すために髪を濡らす時間を優先すべきだったのだ その方が有意義な青春時代を過ごせたのではないかと私は信じて疑わない。
中学校の卒業アルバムが手元にある限り、その考えは変わらないだろう。
「いいえ」(冒頭の問いの答え)と胸を張ってゲームで答えられなかった 自分の思いとは関係なく、ドラクエは進んでいく。
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