彩紀の戯言
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最近、本屋で絵本をよく見かける。 と言ってもお子ちゃま向けではなく大人が読む本である。 癒し系の絵本て言うのかな?
その横には「自分を好きになる」や「元気出して」 といったカンジのタイトルの本も並んでいる。 表紙もかわいくてショートポエムが書かれていた。 悩んでる人が多いのかな?
かくいう私も今までにいっぱいいっぱい悩んで落ち込んできた。 当時はこんな癒し系の本はなく、「悩んでいるのはあなただけじゃない」、 「人生を明るく生きる方法」のような、何とも堅苦しいタイトルの本ばかりだった。
私の人生本デビューは中学生の時。 昔の私はどうも本に頼りがちだったらしい。<優先順位2 購入時に「2000円で、このどん底からはい上がれるなら!」と 思ったかどうかは記憶していない。おそらく、そんな余裕はなかったであろう。
何を悩んでいたのかを覚えていないのだから、大した悩みではなっかたのだろうが、 当時の私は本に救いを求め購入したのだと思う。 そして、その本はタイトルだけでなく中身も堅苦しかった・・・。 とてもじゃないけど読破できなかった。
読み終わる前に悩みが解決したのか、理解力が追いつかなかったのかは 覚えていない。ただ、最後まで読まなかった事だけが記憶に残っている。 それなのに、数年後には懲りずに2冊目を買った。学習能力が無いヤツである。
今思えば、書いてあった内容は「前向きに考えよう」や 「人生捨てたものではない」的なことが長々と書かれていたのではないだろうか。 前向きに考えられる精神状態ならこの手の本は読まないんじゃないのか!!! 自分のこのイヤな×3性格を変える方法を伝授してくれる本を買ったつもりなのに。
・・・・・結局の所こうなる。つまり、無駄に終わる。 私が読んだ本が悪かったのだろうか? しかし、本のおかげで立ち直ったとしたても今の自分はココにいないだろう。
「占い」も同じ事だが、人に頼っていい結果が出たとしてもそれは自分の力では ないような気がするのだ。これは失敗すれば本や占いのせいにできてしまうことの 裏返しでもある。
時間がかかってもなんとか自分の力で乗り越えてきたから今の私があるのだと思う。 思春期に悩みが多かったのは、今の自分を作るために必要だったからだ。 そう思えば過去の情けない自分もなんだか愛おしくなるではないか!
今までの悩みや失敗を点にして繋げて線にする。 これは自分だけの歴史の線。
私の線はぐにゃぐにゃ曲がっているかもしれないけど、そんな自分が好きなのだ。 ぐうたらだけど、だらしないけど、なんとなく好き・・・・・。
変なヤツかもしれないなぁ・・・。
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