彩紀の戯言
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私はちびっこい。おまけに童顔。ということで実年齢に見られることは少ない。
10代の頃はもっと大人に見られてイケナイお店にもすんなりと入りたかった。 イケナイお店って・・・・今で言う「クラブ」のことですな。 18歳に相当する干支を頭にたたき込んで即答の構えを取ってたっけ。
いつの日かそれは逆になった。 「若く見えるねぇ。○○歳には見えないよぉぉ」 「え〜〜〜。やだぁ。そんなに頼りなさそうに見えますぅ?」 と言いながらも、内心ニヤリくん。
それだけ歳を重ねたということだ。
数年前、繁華街を1人で歩いていたところ、アンケートに参加して欲しいと頼まれた。 この人にもノルマがあるのだろう、取りあえず承諾。
「あそこにある美容院○×なんだけどぉ」 ん?美容院?カットモデルなら断ろう。先走る私。 ・・・・・・・ちょっと身構える。
「え〜と、歳は幾つかな?18?」 じゅうはちぃ???いくら何でもそんなに若く見えるはずはない。 アヤシイと思いながらも、顔がほころぶ。 ・・・・・・・・・リラックス状態。
「え〜、だって10代のお肌に見えるわよぉ」 おかしいなぁ。毛穴開いちゃってるのになぁ。 お化粧をほとんどしないから逆に肌にいいのかにゃぁ? ・・・・・もう、へにゃへにゃ。 ・ ・ 「ふ〜ん。お勤めしてるのね。」 ・ ・ 「あのね、エステのイメージを聞かせてくれない?」 やや!エステの勧誘か?こういう場合は「お金がない!」的なアピールに限る。 「料金がメチャメチャ高い!」と、私。 ・・・・・・・・・再び身構える。
「じゃあ、低料金だったら試してみたいと思うのかな?」 しまった!予期せぬ反撃だ。えーと、えーと・・・・。 「興味がないから。」 ・・・・・・・・・臨戦態勢に入る。
「えー!女性だったらキレイになりたいとか、若く見られたいって思うでしょ?」 お、大きなお世話だ!エステに興味が無い女性はいないと言わんばかり。 「す、すみません。待ち合わせがありますから・・・」 ・・・・・・・・・逃げる。
アブナイ!アブナイ!立派なエステの勧誘ではないか。 こういう場合はさっさと逃げるに限る。 知らない人に誉められたら何かあると疑うべきだと私は心に刻んだ。
女性がこうした勧誘や訪問販売などで被害にあってしまうのは 「若さや美しさ」が引き金になることが多いのではないだろうか? 商品の目的にしろ、ただの誉め言葉にしろ男性にはあまり使えない。
それにしても18歳に見えるとか、 肌がキレイなんて言葉に気をよくした私がバカだった・・・・。 ったく、今よりも若かったのに・・・ぶつぶつ。
・・・・・・っは!私は最大のミスに気づいた。
「エステ関係者の目から見て肌がキレイな18歳の私にエステは必要ない!」
こう答えれば私の完全勝利だったではないか!!
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