彩紀の戯言
戯言 INDEXpastwill


2000年09月06日(水) なつ。

今年の夏にやりたかったこと・・・

かき氷を食べたかった。
白玉宇治金時なんて贅沢は言わない。
赤色何号とかいう合成着色料が入っているだろうがこの際気にしない。
かき氷の定番「イチゴ氷」でよかった・・・。

場所は喫茶店ではダメだ。
冷房ガンガンの喫茶店に限って、それはそれはとても立派なかき氷メニューが
置いてある。はたしてどれだけ売れているのだろう?
炎天下を歩いてきた人が砂漠にオアシスを見つけたかのように注文?

しかし、かき氷がテーブルに置かれた頃には体に火照りすら残っていない。
なぜなら、それはそれはとても立派なかき氷だから作るのにも時間がかかるのだ。
おまけに食べるのにも時間がかかる。
フルーツやアイスが絶妙なバランスで乗っけられているのでシャクシャクできない。
シャクシャクできないなんて、かき氷じゃなぁぁぁぁぁぁい!

話がそれてしまったが、これは私の体験談。もちろん、制覇できなかった。

ということで、かき氷を食べるにはロケーションにもこだわりたい。
これでもか!と言うほどギラギラ照りつける太陽の下で
絵に描いたような入道雲を背にするのが理想的。
ふと後ろを振り返ってポソッと「夏だよねぇ」と会話する。

ココでの効果音はやっぱりセミ。この場合うるさくても構わない。
何種類もの鳴き声を聞き、家では聞けないセミの鳴き声を堪能する。
「ツクツクボーシ」なんて聞こえたら「ぼくのなつやすみ(ゲーム)」気分。

ペンキの剥げかけた鉄製のズシンとしたかき氷作り器だったらもう最高!
このタイプだったらちょっと上等の氷で口に入れたらすぐ溶けるヤツに違いない。
そのハンドルらしきモノを汗だくになったおじさんがクルクルと回し、
フワフワな氷を手で押さえつける。
2,3回繰り返しシロップをかければ、おじさんの汗と手垢の・・・・
じゃなくて、「おじさんの汗と涙の結晶」イチゴ氷のできあがり。

食べる前に必ずシャクシャクする。これお約束。
暑くてすぐに溶けちゃうからガツガツ食べる。ガツガツ食べるから頭がキンキン!
すかさず、頭をトントンとたたく。
っくぅぅぅぅぅぅぅ!
頭痛に阻まれ無惨にも氷水と化した赤い液体を一気の飲み干す。
そして赤くなった舌を見せあいっこする。

「ね、ね!舌赤い?」

そんなに難しいことではないのに、私は今年の夏、これすらできなかった。


彩紀 |HomePage

My追加