彩紀の戯言
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2000年09月21日(木) 人生の鉄則?

昨日、今日と2日間かけて1冊の本を読み終えた。
あ〜、正確には上下あったので2冊か・・・。でも、話は1つだし・・・。
日本語って難しい。

ジャンルとしては女の子向けのファンタジー。人に勧められなければ
おそらく手には取らなかった作品だ。「この作品が面白くなければメル友を
辞めてもいい」と今までに聞いたこともない太鼓判をボコンッと押された。

私は彼女の書評を信頼していたので、迷わず新品での購入を決意し、
頂きものの図書券を握りしめ本屋へ直行。
え?信頼しているのに自分のお金で購入しないのかって?
何をおっしゃる!この話はシリーズモノなのだ。
気に入れば全巻買ってしまう性格を熟知しているからこそ最初の負担は軽く・・。

シリーズ最初の話、上下巻を図書券で購入した私はほぼ1日で読破し、
彼女にはメル友続行を緊急報告した。
その後の話もどんどん読み進み・・・あっ、途中ドラクエに阻まれた・・・
今日読んだ話は4話目になる。あぁ、感動。

架空の時代背景というか世界設定も面白いのだが、それぞれの人物が
気持ちいいくらいに成長を遂げる。今回は特にそう感じた。

自分は不幸なのだ。他人には解ってもらえないくらい不幸。
解って貰えないからさらに不幸だと主張する。
しかし、誰も味方してくれない。・・・・・そんな少女が登場。

わかる!わかるよ!その気持ち。激しく落ち込んだときはそう思いたくなる。
同情を引きたい。誰か私を可哀相だと言って・・・。そんな風に考えたこともあるから。

しかし、この少女は自分より年下の少年に「自分のことを好きか?」と聞かれる。
彼女は「こんなジメジメした自分は好きではない」と答える。
少年は「じゃぁ、嫌われて当たり前だ。本人すら好きではない人間を
他人が好きになるものか」と言い放つ。

もちろん、少女は憤慨した。
おそらく、私も直接こんな言葉を落ち込んでいるときに浴びせられたら
・・・かなりムカツク。

しかし、その通りなのだ。
「自分が嫌いだ」と他人が言っているのを聞いてもあまり気持ちよくはない。
その上、ジメジメしながら「あなたには解らないわよね」なんて決めつけられると
「あぁ、解らないよ。解りたくもない」とまるでドラマのセリフのような言葉が
脳裏に浮かんでしまう。
不愉快に感じた他人の行為はやらないほうがいい。これ人生の鉄則?

「自分のことが好きだ」とは、ナルシストっぽくてあまり口にはしないが、
この気持ちは大切だと思う。他人の気持ちを変えるのはとても難しいが
自分の気持ちは自分次第でどうにかできるはず・・・。

でも、まぁ私がこんなところで力説しても説得力ないから・・・(笑)
この本を悩める乙女?の頃に読みたかったなぁ。
あんな堅苦しい人生本よりよっぽど役に立つと思うよ。

ちなみに 小野不由美 「風邪の万里 黎明の空」上下巻 講談社X文庫・・・。


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