彩紀の戯言
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2000年10月23日(月) |
任期満了まで・・・。 |
私はブランドにとても疎い人間で、 ブランドと言っても「今流行の何とか」はもちろんのこと、 一流ブランドと呼ばれるモノもよくは知らない。
自分でお金を稼ぐようになってからは、バイクや車、スキーなどに お金をつぎ込み、極貧生活の毎日。小汚い女子学生だった(笑)。 就職してからも車を買い換え、ローンにひぃひぃ言い小汚さに磨きが掛かる。
そして、自分が一流ブランド品を買うお金を持っていないことは棚に上げ アンチブランド派を語る始末。 「ナイロン製のカバンが10万もするなんて信じられな〜い」とか、 「みんな同じ物を持って個性がないねぇ」などと暴言を吐くイヤ〜なヤツになっていた。
なにしろ、持ったこと(買ったこと)がないのでブランド品の良さなんて判るわけがない。 一流ブランド品を持っている友人だって、ほとんどスティタスだけのために 購入しているようで、良さを切々と語ってはくれなかったのだ。(語って欲しかった!)
ところがある時、自分が「安物買いの銭失い」であることに気づいてしまった。 車などのローンがあったため服やカバンなどの消耗品は安物で済ませていたのだが さすが安物?寿命が短いのだ・・・・。
顕著なのが財布。毎日使うだけあって消耗が激しく、 1年も経つと角がすり切れてしまう。見た目がボロくなるとなんだか悲しいので 壊れてもいないのに毎年買い換える羽目になる。
毎年1万の出費。大きいような小さいような・・・。 しかも、壊れてはいないモノを毎年捨てることに抵抗を感じ始めた。 もしかしてもっと高い財布なら長持ちするのではないか???
3万円の財布だったら3年以上使えるかもしれない。(笑) お気に入りの財布を捨てる回数も減る。エコロジーにも貢献だ! そうして車のローンが終わった頃、 私はアンチブランド派の看板を下ろすことになった。
私は早速、一流ブランドデビュー!に相応しい財布の選定に入る。 長持ちして貰わなくては困るので、ナイロンや合皮ではダメだ。 丈夫に作られていてキズが目立たない革の財布・・・。
これがまた難しい。友人に「この財布何年使えた?」などと聞くわけにもいかず、 大博打を覚悟で購入することになってしまった。 だって・・・材質や形が気に入った財布くんはなんと5万円。 財布って5年も使えるのだろうか?私にとってはかなり大博打・・・・。
悩んだ末に、デパート内のブランド専門店の高い敷居を恐る恐るまたぎ、 ボロボロの財布からカードを出し5万円の財布を購入した。 百何十万の車を購入するときより、ドキドキしたことを今でも覚えている。
そしてその財布を購入してから3年半が経過した。後1年半は余裕で使えそうだ。 が、財布の値段よりも高額なお金が財布に入れられたことは数えるほどしかない。 中身より財布を心配する日々が今でも続いている。 おそらく、任期満了まで続くだろう。
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