彩紀の戯言
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2000年12月01日(金) |
ストレートなニュースとは? |
今日、ある番組で見たニュース。 どこかの地下鉄職員が車椅子利用者の補助を行った場合に特別手当が 支払われることになるとかなったとか。
私は最初、「手当を貰わなければ補助する気持ちが起きないのか?」と思った。 たくさんある仕事のうちの1つだと考えることはできないのかと。 ただ車椅子を押すだけなんでしょ?
そして実際に車椅子利用者を補助する映像を見た。
よく考えてみれば当たり前のことなのだが、 階段を下りるのに4,5人の補助を必要とし、 4人で車椅子ごと抱えて階段を下りていた。
地上の道路からホームまで20分。 地下にある上りのエスカレーターを下りに切り替えて使ってもこの時間。 私は唖然とした。健常者ならばおそらく5分の道のりだ。
私が一番ショックだったのは映像を見なければそれが想像すらできなかったこと。 自分が足をケガし、あらゆる所でのバリアフリー実現を望んだはずなのに。 車椅子を利用したわけではないから感じ方に差があるとは言え・・。
何とも情けない。
車椅子利用者の方は特別手当が支払われることによって 補助を頼みやすくなると言っていた。なるほど。
自分がケガをして普通に歩けないことで迷惑をたくさん掛けた。 相手は主にダンナ様だったが友人の場合もあり「ごめんね」を何度も口にした。 人に何かをお願いすることの辛さを私は解っていたはずなのに。
ますます情けない。
特別手当を払うことが障害者に対する差別であると思う人がいるのではないか と言う人もいた。(障害者が差別だと感じるという意味) そういう考え方自体が差別であるような気がする・・・・。
差別ではなく単なる区別ではないだろうか。(あっ、どこかで読んだ話かも) 階段とスロープみたいな。スロープを作ることを差別だとは誰も思わないでしょ。
車椅子利用者が地下鉄を利用しやすいようにいつかエレベーターが税金で作られる。 それまで特別手当という形で税金を使う。 エレベーターができあがれば健常者だって利用するだろうから区別もなくなる。 どう?
そのニュース番組はキャスターがわざわざ意見を述べてくれる。 両者(今回の場合は地下鉄職員側と車椅子利用者)の意見を聞かせてくれるが キャスターの発言で視聴者の考え方は傾きがちだ。
税金の無駄遣いのニュースの後でこの話題を持ってきて 特別手当は税金の無駄遣いだと私に思わせた。 途中「本当に必要なものはなんでしょう?」とまでキャスターは言った。
サブキャスターが最後にポツリと言ってくれなければ私は洗脳されてたかも。 「同じ税金を使うなら(無駄遣いするぐらいなら)地下鉄のエレベーターに使って欲しいですね」と。
ふむふむ。なぁんて思っちゃダメよ。 この戯言はそのニュース番組みたいに順序よく構成されてないんだから。 彩紀の主観で書かれてるんだからね。
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