今日は、お昼前におとんに呼ばれて、 古いベッドマットを、田んぼまで運んで、燃やしにいくことになりました。 環境的にはよくないんだろうけど、マットの中は植物素材だから、燃やしてもまだいいかな。
車のラジオで、偶然みんなの歌のひよこぶたがかかったり、 昨日とは打って変わって気持ちの良い晴れだったりで、 大機嫌で田んぼまで軽トラに乗っていきました。
自分ちの田んぼを歩くのも、10年ぶりぐらいだと思う。
民家から離れたところで、 勢いよく燃えるマットを、おとんとぼーっと見ているうちに、 12時のサイレンが鳴った。
平日の今ごろは、 12時と言えば、子どもをせかして体育のボール運動をさせて、 12時5分には教室へ走っていって、テーブルを出してやって、「早く着替えなさい!」とわめきちらし、 12時10分には3人分の連絡帳に一日の出来事を書き、子どもには「早くお帰り準備をしなさい!」とせきたてて、 12時15分には走って子どもを食堂へ連れていき、「腕まくりをして手を洗いなさい!」とやかましく言って、 12時20分には、給食のおかずの魚を、骨が入っていないか見ながら、ひと口大にちぎってやり、「いただきます」と言わせ、「牛乳が残ったら後から苦しいから、先に飲みなさい!」と言って・・・
今日の頭の上では、 蛍光のような青空で、 カラスが20羽ほど群れて、はるか高い所でなかなかの飛行訓練をしていて、 少し先の屋敷林には、カラス瓜のオレンジや、野葡萄の水色・紫・黄緑のすごくきれいな実が光っていて。
本当は、12時から12時20分なんて、こんなにおだやかに過ぎているんだと、 奇妙な気持ちで、見つめていました。
今日は勤労感謝の日。 勤労感謝の日って、誰が何のどんな勤労に感謝する日なんだろう。 日々子どもを追いつめている嵐のような勤労ぶりを、感謝すべきなんだろうか。
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