the Spacious Blue Sky

the Spacious Blue Sky




勤労感謝の日____2003年11月23日(日)


今日は、お昼前におとんに呼ばれて、
古いベッドマットを、田んぼまで運んで、燃やしにいくことになりました。
環境的にはよくないんだろうけど、マットの中は植物素材だから、燃やしてもまだいいかな。

車のラジオで、偶然みんなの歌のひよこぶたがかかったり、
昨日とは打って変わって気持ちの良い晴れだったりで、
大機嫌で田んぼまで軽トラに乗っていきました。

自分ちの田んぼを歩くのも、10年ぶりぐらいだと思う。

民家から離れたところで、
勢いよく燃えるマットを、おとんとぼーっと見ているうちに、
12時のサイレンが鳴った。



平日の今ごろは、
12時と言えば、子どもをせかして体育のボール運動をさせて、
12時5分には教室へ走っていって、テーブルを出してやって、「早く着替えなさい!」とわめきちらし、
12時10分には3人分の連絡帳に一日の出来事を書き、子どもには「早くお帰り準備をしなさい!」とせきたてて、
12時15分には走って子どもを食堂へ連れていき、「腕まくりをして手を洗いなさい!」とやかましく言って、
12時20分には、給食のおかずの魚を、骨が入っていないか見ながら、ひと口大にちぎってやり、「いただきます」と言わせ、「牛乳が残ったら後から苦しいから、先に飲みなさい!」と言って・・・



今日の頭の上では、
蛍光のような青空で、
カラスが20羽ほど群れて、はるか高い所でなかなかの飛行訓練をしていて、
少し先の屋敷林には、カラス瓜のオレンジや、野葡萄の水色・紫・黄緑のすごくきれいな実が光っていて。

本当は、12時から12時20分なんて、こんなにおだやかに過ぎているんだと、
奇妙な気持ちで、見つめていました。



今日は勤労感謝の日。
勤労感謝の日って、誰が何のどんな勤労に感謝する日なんだろう。
日々子どもを追いつめている嵐のような勤労ぶりを、感謝すべきなんだろうか。

 < before  index  next >


あお [HOME]