パイオニア10号を知ってますか? 多分知らないでしょう。 私も知りませんでした。(笑) ボイジャーならしってたケドね。(金のレコード積んでるヤツね)
パイオニア10号は、1972年に打ち上げられた惑星・深宇宙探査船です。 ”探査船”なんて書くとヒトが乗ってそうですが、 残念ながらヒトは乗ってません。 イメージ的には、人工衛星みたいなヤツです。 (惑星軌道を回ってませんから衛星ではナイですが)
で、コイツは本来は2年くらいで壊れちゃうと思われてました。 木星にも届かずに、小惑星帯でぶつかってしまうと・・・
ところがドッコイ、翌年には木星に到達。 しっかり木星の調査を行いました。
その後は、太陽系を離れ68億光年先(!)の 牛座のアルデバラン星を目指しています。 おお、なんだか宇宙戦艦ヤマトの世界みたいだナ。
目的の星に到着するまでは、約200万年かかるそうです。 それじゃ地球は滅亡しちゃうな。(だからヤマトじゃナイってバ)
どんな速さで向かってるんだコイツは! 、と思って調べてみた。
コイツは今、毎秒12.24キロメートルの速さで遠ざかっている。 毎秒ですから、時速にすると・・・ 時速44,064キロ
じ、時速4万4千キロっていったい・・・ それでまた、200万年以上掛かるんでしょ? とんでもナイ話だ。
そんでもって、データを送って来てるのですが 遠くに行き過ぎて、もうデータが受信できない。
と、思ったら受信できた。(受信技術の発達?) と、思ったら予算が無くなって受信できなくなった。(1997年) と、思ったら他の計画に便乗して受信する様になった。(1998年1月) と、思ったらその計画も終了しちゃった。(1999年7月末)
なのですが、いまだケナゲにデータ送って来てます。 さすがにナカナカ受信できなくなっていたのですが、 4月29日(日本時間)に、8ヶ月振りに受信に成功。
現在位置は、太陽から77.67天文単位だそうです。 (1天文単位は太陽〜地球間の平均距離、約1億5000万キロメートル) もう、計算したく無いナ。(笑) 計算してもイメージ湧かないしナ。 「東京ドーム◯◯個分」って言われても分からんのに、 ◯◯億キロメートルって言われても、ピンと来ない。
それにしても、すげーなコイツ。 でも、まあ、今29歳なワケでしょ。 働き盛りだわな。 違うか・・・
ちなみに、パイオニア11号も健在(たぶん)です。 ワタシと同い年ですナ。 10号とは違う方向に行ってます。
なんだかなぁ、30年近く前に作った物がキッチリ仕事してるのに、 最近の宇宙開発は失敗が多い。 火星探査も着陸機が行方不明だしねェ。
しっかりして欲しいモンです。
パイオニア10号には何が見えるんでしょうかネ? 真っ暗で見えないのか、何かスゲー物が見えるのか? 見てみたい様な、見ない方がイイ様な・・・
とにかく、地球人が初めて太陽系外に放った人工物です。 本体に埋め込まれた地球外生命体へのメッセージ板と共に、 今も宇宙を旅しています。
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