この半年間、この瞬間を待ち望んでいた。 ポッカリと欠けたワタシのidentity。
そのシートにゆっくりと体を預ける。 ステアリングを握り締める。 シフトノブのひんやりとした感触。
そしてエンジンの鼓動。
全てが嬉しい。 排気ガスの匂いすら愛おしい。
帰って来ましたヨ、我がFD。
でも、帰って来たモノばかりではありません。 失いしモノもあります。
明らかに、FDとの信頼感が無くなりました。 足周りやエンジンが変わったと言うコトだけではありません。 私が、このクルマを忘れています。
切断された神経を、ひとつひとつ繋ぎ合わせる様な感覚。 FDに”乗っている”感覚から、FDに”乗る”感覚へ。 体に伝わるインフォメーションの一つ一つに違和感を感じる。
いままでのデータは意味をなさない様だ。 新たな関係の構築に向けて走る。
慣らし運転はちょうどイイかもしれない。 これから1000キロ、3000回転縛り、急加速は厳禁。 この1000キロは、FDとの信頼感を取り戻す旅です。 失いしモノは取り戻せない。 が、新しいモノを手に入れる事はできるハズだ。
今日は顔合わせだからこんなモンだろ。 ゆっくり行こうヨ。
*16日現在、247km *なおしサン、サンクス!
|