定年退職。
勤め人である以上は必ずやって来ます。 ワタシの父は銀行員です。 父の銀行の定年は55歳です。(役員は知らんよ)
でも、ワタシの父は55歳ではありません。 今年51歳になりました。
55歳定年と言っても、実際は52歳で退職させられる。 52歳になっても居座ってる(居座ってるって表現もヒドイな)と、 肩たたきが始まる。そーすると、イロイロ優遇してもらえないので、 その前に自分で出向先を見つける。 そんでもって早期退職で退職金上積みしてヤめる。 なおかつ、55歳までは今の給料との差額分を銀行が払ってくれるそうな。
なので、ウチの父は転職するそうです。 出向するってのが正しいか? 正確には転籍するらしいです。 初めのウチは銀行籍で他の会社に行って、最終的には出向先へ。 給料はガクンと下がりますが、60歳まで働ける。
父は努めて明るく、”自分を一番高く売った”、 ”今出向するのが一番得する”と言って居た。
悲しかった。
断わっておくが、卑下してるのではナイよ。 私も、未熟者ながら勤め人だ。 父の悔しさが解る。 父は、18歳で銀行に就職して今まで43年も働いて来た。 その銀行で定年を迎えたいはずだ。 43年だよ。43年。 こんなに長く一つの組織に居るなんてコト想像できない。 たった3年や4年のガッコでさえ卒業する時はイロイロな気持ちがあった。 ましてや43年だよ。 どんなに、このまま銀行に居たかったか。
社会の流れ、損得勘定。 それだけじゃ押さえられない気持ちもあるだろう。
でも現実を見据えて、自分で自分を必死に納得させていたのだろう。 俺に話して少しでも役に立てるのなら嬉しい限り。 ホントなら、酒の一杯でも注いでやるベキなのだろう。 親の近くに住んでいないと言うのは、なんと親不孝なのだろう。
少しは俺の事認めてくれてんのかな?と思うと共に親不孝さに泣けてくる。
私は歴史上のどんな偉人よりもあなたを尊敬している。 私はあなたの様に強くなりたい。 私はあなたの様になりたい。
これからも父は私の目標です。 私はカッコイイあなたが大好きです。
口に出しては言えないけど、嘘偽りの無い本当の気持ちです。 本当にありがとう。
こんなこと言ったら、 「うるせえ、分った様な事言いやがって。第一まだ終わった訳じゃねぇ。」 と、怒られそうですね。(笑)
|