事態は思いのほか深刻。 目の前に突き付けられる選択肢。 計算だけでは判断できない。 自らを守る為の裏切り。
オレは、沈みゆくドロ船に乗ってしまったのか?
キシミだしたヒトの繋がり。 カンのイイ者は、早々に船を乗り換える。 遂に乗船者から見放され始めた船。
未だ、それに気が付かず内輪モメをくり返す乗組員と船長。 足元に水が来ても、まだ気が付かないのか?
とうに見切りは付けたつもりでも、ドコか信じている。 この期に及んでも、一縷の望みは捨てられない。 オレは、このフネを沈めるワケにはイカない。 何もコノ船を愛しているワケではない、意地で沈められない。
必死に水をかき出すも、周りの者は、次々に力尽きて行く。 流れ込む水の流れにまかせ流れて行く。
オレも、そろそろ手が止まりそうだ。
かつて、オレもコノ船を降りようとした。 その時の種火は、未だ燻りつづける。 ここに来て燻りは、大きな炎になる気配。
とりあえず、今年いっぱい様子を見よう。
ついに、キレた社員が去り始めた。 その社員分の補充はナイ。 残った社員にのしかかってくる。
オレの叫びは、アナタタチには聞こえない様だ。 アナタガタに与えられた時間は、あまり残されていない様ですよ。
それにしても、転がり落ちるのは早いもんだ。 驚きよりも、恐怖を感じる。
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