痒痛 ☆ 日記 
お酒と音楽と変人と。菫色の日々。

2001年12月07日(金)    5円玉3つ

   今日は下弦の月。すいかのようなお月様です。

   歳末助け合いをそろそろあちこちでやっていますね。
   わたしは寄付はしない。どこの団体にも。同じようにしない。
   同じようにできるならする方を選ぶけど、できないからしない。

   今日わたしはライブその他の衣装をみにウィンドウショッピングをしまし
   た。よくいくエスニックな衣装の輸入店にいきました。
   そこでアフガンの募金をしていました。おりしも先日、仏像遺跡破壊の本
   を読んだところでした。アフガンの仏像はこのどうしようもない国土、仏
   の目、世界の慈悲の目のまったく向けられない現実に、むしろ世界のどう
   しようもない無関心に仏たる自らの無力を恥じておのずから崩れ落ちたの
   だ、という告発の本でした。

   わたしは自分の無関心を知りつつ、だからこそどのパワー、セクションに
   も顔をむけまい、と思ってしました。何十円かで、伝染病のワクチンが購
   へ、1人の子供が助かるとしても、運命の選に落ちる、宝くじにあたらな
   い子供を思い、本質的に運命論者な自分はそこに0.00000000000000001%
   でも自分の作為の手が入るのいやな気がしていました。

   でも魔が差したのか雰囲気にのまれたのか、今日わたしはそのエスニック
   洋服やさんの募金箱に財布からお金を落としました。募金箱は1円ばかり
   目につきました。わたしは財布から5円を3ついれました。
   瞬間しまった、と思いました。そしてその夜お酒を飲んで、財布には五千
   円残っていました。
   飲んだ帰りにすいかのような月を見ながら、15円でできること、できな
   いこと。どこの銃弾の1部になるのか、できることをする、信じる、疑う、
   中立でいる、言い訳をする。運命の名のもとに自分を許す。
   考えて、頭に浮かんで、卑小な自分が久しぶりにすぐ目の前にいました。
   結論はでない。でも流されてはいけない。バランスのいい自分が嫌になる。


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