虹色過多想い
2004年10月16日(土)  湯気の向こう側
頭痛が治まらない。
ずーっとずーっと続いてる。
昔もこんなことがあった。今はあの頃と違う。
そう自分に言い聞かせて、なんとかやり過ごしている。

カフェオレを淹れて、毛布に包まって、本を読む。
勉強から完璧には離れれなくって、図書館で借りてきた参考書ではない娯楽書のような「地図と地名で読む世界史」をパラパラめくる。
あんまりおもしろくなくって、一緒に借りてきた山本文緒の「プラナリア」と交互に開いている。
直木賞受賞の「プラナリア」は働かない女の人5人を描いた短編集。
時間が止まってるという意味であたしと似ている。
2年前の高3の夏休みからあたしの時間は進んでいるけど、止まってる。
この2年間バイトをしたり学校に行ったり、教習所に通ったりしたけど、あの夏休みからあたしはずっと終わりのない夏休みを過ごしているような感じだよ。
あの夏休みから新学期は始まらず、そのまま冬休み、春休みと移行して、来年の3月にやっとあたしは長い休みから抜け出る。
そのために今がんばるんだよね?
あと半年で前の道に戻るんだよね?
今は軌道修正中。
そんな風に考えて、自分を奮い立たせる。

「幸せなのにな・・・」
そう呟いて、幸せな毎日なのに今の体調不良はなんでかなぁって思う。
それを聞いたママが「本当に。あんたが幸せじゃなかったらどうするの」って言う。
その幸せが成り立っているのは素敵な恋人が、愛しい人がそばにいてくれるからであって、彼がいなくなったらあたしは「幸せ」なんて呟けないんだろうなって思う。
依存はしたくないけれど、必要なの。誰よりも彼が。
カフェオレから立ち上る湯気を見つめながら、そんなことばかり考えていた。

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