虹色過多想い
2004年12月30日(木)  去年のケータイ

ここ何年か年賀状を書いていない。
ちゃんと書いていたのは高2までだった。
あの頃はクラスの女子全員に書くのとか当たり前だったのに。

でも、年賀状には触れてる。
今年はパパ・おばあちゃん用、ママ用、弟・妹用の3種類をパソコンで作って印刷した。
恋人の年賀状を買いに行くのにつきあったりもした。
上司にはこのデザインがいいとか、先輩にはこれがいいとか言ったりして。
そんなんで周りの人の年賀状選びには参加しているのに、自分のは書かなかった。

去年の今頃、あたしは宅急便屋さんの短期バイトをしていて(宅急便を運んでたわけではなくて、事務と受付だったんだけど)、そのバイトへ向かう道だとか帰り道にケータイで年賀メールを少しずつ作成してた。
70人ぐらいの人、ひとりひとりに違うコメントを考えて、作ったメールを保存して、1月1日になったら送り始めた。
ひとりひとり違うメールだから、一気には送れなくて1通ずつ。
今の恋人にも送った。
でもその頃のあたしは今の恋人を好きになるとも思っていなかったので、どんなメールを送ったかなんてちっとも憶えてない。
今年はそれすら時間がないのでやめてしまった。
年賀メールが着たら返すぐらいかなぁ。

今年の2月にケータイの機種変更をした。
去年1年間使っていたピンク色のケータイは妹がおままごとに使いたいというので電池がなくなった状態で妹にあげた。
この日記を書いていて、ふと思い出して、妹の机に行くとピンク色のケータイが乗っかっていた。
充電器も捨ててないはずだと思って、自分の部屋の引き出しという引き出しを開けて探してみた。
今年の2月までの何かが残っているかもしれないと思って、あたしはドキドキしながらピンクのケータイを充電器に差し込んだ。
少し時間が経ってから、電源ボタンを押してみる。
そこには壊れた画面しか映らなかった。
デジタル時計の表示も〔--:--〕
メールボックスにもデータフォルダにも「何も保存されていません」と表示された。
あまりに時間が経ってすべてが壊れてしまっていた。
ドキドキして開いたのになんだか哀しかった。
でもそこにはきっと見たくないものもあったんだと思う。
今更見るべきでないものも。
残念な気持ちと少しほっとした気持ち。

今年はあと少しで終わり、もう少しで新年を迎える。
今年は本当に忘れたくない年だったけど、来年はまたまっさらな1年が始まる。

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