虹色過多想い
2005年04月29日(金)  未だ涙が止まらないのは君が優しいから

恋人が優しい。
とてつもなく優しい。
優しい人だとは知っていたけれど、こんなに優しい愛をあたしに与えてくれているなんて知らなかった。

あたしは変わってしまった。
新しい環境の中で考えることはたくさんあって、受験の時よりもずっと恋人に迷惑をかけるようになった。
恋人との絆がわからなくなって泣くことが多くなった。

手帳のハートマークを数えると今月は2日に1回のペースで会ってる計算になる。
こんなにたくさんの日を一緒に過ごしていたのに、あたしたちの気持ちはすれ違ってばかりだった。
それが怖くなって、今までよりも上手にかみ合わなくなってしまったふたりの心に怯えて、どうすればいいのかわからなくって泣いた。

この1ヶ月の間で、最初に距離を置くって方法もあるよねとあたしが言い出して、その後、距離を置こうと恋人が言った。
結局お互い渋って距離を置くってことにはしなかったんだけど、今日もう一度あたしが恋人に言った。
距離を置いてみようか、と。
恋人はきっぱりと嫌だと言ってくれた。
あたしはこのままどんどんふたりの気持ちがすれ違っていくのが怖かった。
あまりにふたりの気持ちが重ならなくって、この先も一緒にいられるなんて思えなかった。
そんな想いを恋人にぶつけると、恋人はあたしを抱きしめて
「長く一緒にいるんだもん。こーゆうこともあるさ。だけどふたりともこれからも一緒にいたいって気持ちが同じならやっていけるんじゃない?永遠だよ。俺はずっと一緒にいたいよ」って言ってくれた。
迷惑をかけてごめんなさいと何度も謝るあたしに恋人は何度も微笑をくれて、いいよと言ってくれた。
あたしはその優しい微笑を見る度にまた泣きそうになった。

「どうして好きでいてくれるの?」と訊ねるあたしに、「愛してくれるから」と、答える恋人。
「こんなに迷惑かけてしまってるのに?どうして?」と訊ねると、「その迷惑以上にお前の愛が大きいって知ってるからだよ」って答えてくれた。
最近のあたしは自分の気持ちを上手に伝えられなくって、恋人に何か話しても曲がって伝わってしまうことが多くって、とてももどかしくって哀しかった。
それなのにあたしの1番大切な気持ちはちゃんとわかっていてくれたんだね。

恋人は優しい。
あたしなんかよりずっと優しい。

昨日よりももっと恋人のことが好きになった。
あたしのこれまでの人生に於いて最も愛した人は彼だと胸を張って言える。
そして今まで生きてきた中であたしのことを最も愛してくれたのは彼だとも言えるようになった。
今日確信したの。
だからこの手は繋いだまま。

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