虹色過多想い
2005年07月15日(金)  ケンカの後の愛おしさ

今日は豊平川の花火大会の日。
去年の花火大会の約束から始まった恋は、実って今日まで続いてる。

浴衣を着て、髪を編みこんでおだんごにして、下駄を履いてバス停へ向かった。
バス停に着くと同時に恋人からのメール。
8時確定ー
あまりがっかりはしなくって、8時過ぎても、花火が見れなくっても、恋人に会えるんだからいいやぁとバスに乗った。
花火大会で道がすごく混んでいて、あたしは45分もバスに揺られて札幌駅に着いた。
それから恋人のお仕事が終わるまでの時間を本屋さんで潰して、丁度読みたかった本をひとしきり読んだ頃に恋人からの着信。

会って早々、久しぶりに会ってケンカした。
あたしたちのケンカは電話の方が多いのに(前は電話でケンカするのは嫌って言ってたあたしなのに、最近は会ってる時より電話でのケンカの方が多い気がする)。
もう本当に帰ろうかと思った。
花火が見れないからじゃなくって、このまま一緒にいても楽しくないと思った。
それなのに恋人と離れると一気に寂しさが襲ってきて、ごめんなさいをした。

ただ、ちょっとだけ隙が欲しかったの。
一方的なのが嫌だったんだよ。
「おかえりなさい」「お疲れさま」を言わせてくれる隙が欲しかっただけ。

やっと恋人の話にほほえめられるようになって、楽しいことに笑えるようになって、居酒屋さんのカウンター席に並んだ。
今日、そこで初めて恋人のことをゆっくり見た。
それまでは札幌駅から大通まで歩いていてもちゃんと恋人を見れなかったから。
ゆったりした時間になると、落ち着いて恋人の横顔を眺めていると、好きだなぁって気持ちが溢れてきて、賑やかな居酒屋さんの中こっそりと伝える「好き」
告白したくてしたくてしょうがなくなる。
いつだって。どこだって。
そんな恋。そんな恋人。

エビを食べながら「エビおいしいねー。大好きー」って言うと、「じゃあもうひとつあげる」って、最後の1つをお皿に取り分けてくれた。
いいよ。いいよ。ダーリンが食べな?ダーリンもエビ好きでしょ?
いいよ。・・・さっき、ひどいことしたからあいにあげる。
その言葉を聞いて、心底この人が愛しいなぁと思った。
そんな風に言われたら、あたしはエビひとつで機嫌の良くなる女だよ。
恋人のそんな謝罪の仕方が可愛くてしかたない。
さっきの哀しい気持ちなんて忘れてにやけてしまった。

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