紫
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朝、起きてからの一秒一刻が、去年の今日を彷彿させます。
駅までバスに乗っている時間。
あのとき、父にはまだ意識があったっけ。
「しんどい」って聞くと、首を振ってくれたっけ。
大掃除をしている時間。
看護師さんがやってきて、父の意識レベルを何度も確認していったっけ。
無言で聴診器を当てて、父の肺の音を聴いていったっけ。
少し買い物をして帰ろうと思っていた12時40分。
友たちに会いました。
これから食事に行くとのこと。
いっしょにどうか、と誘われ、少し迷いましたが、着いていくことにしました。
なんとなく、ひとりで、その時、を迎えるのが怖かったからです。
総勢9名。
あちこちで笑い声が聴こえるなか、13時40分。
そのとき、私は、いったいどんな表情をしていたのでしょう。
最後の1時間は、ずっと心電図を見つめていた私を思い出しながら、今年は友のにぎわいを聴きながらそのときを迎えました。
ふと、思いました。
母は今、どうしているかな。
家で、ひとりで、父と向かい合っているんだろうな。
なんとなくむしょうに申し訳ない気持ちになり、一足先に帰ってきました。
母が食べたいと言っていた「点点」の一口餃子と、刺身盛り合わせを買って。
おだやかな春を迎えられるはずだったのに、今日はあいにく寒い1日。
そういえば、去年の今日も、寒かった、な。
おやすみ。
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