次の一秒に向けて

 教習所は高速教習を終え、残るは「みきわめ」と卒業検定のみとなりました。あと本免。
 うーむ、長いようで短かった。や、まだ終わってないけれど。
 一緒に修了検定を受けてから親しくなった若い兄ちゃんたちと話しながら、多分私の場合はこうして集中して通ってよかったのだと思う。
 ばかだし。物覚えも悪いし。容量がないんだ。
 たぶん教習所で覚えた分、なにか忘れている。
 働いている間はまた仕事オンリーになってしまうし。
 これまでもその所為で、色々なものを棚上げしてきた。棚上げしたまま忘れたり、そのまま誰かに持ち去られたり。
 喪ってから後悔するなんて、あほらしい。
 喪うにしろ、見苦しく足掻いてみればよかった。
 そういう後悔がイヤだ。
 まあ、過ぎたことは、もういい。反省はするけれど。
 これからがんばろう。経験を活かしていこう。
 やるべきことは、常に次の一秒にある。
 なにもしなくても、一秒は過ぎ、二度と戻らない。
 だったら次の一秒に向けてひた走ろう、と思うわけです。
 そろそろ充電期間を抜け出し、社会復帰をしなくては。
 あー早いな。あっという間だったぜ、半年なんて。
 もうあと半年くらいボーっとしていたいけれど、扶養家族のいる大黒柱にしては、充分なほどの休息をとらせていただきました。
 こどもの夏休みには宿題があったけど、宿題すらない、実に空虚な、それでいて実りある半年だったように思います。
 ああ、そういえば、こうして暇になってからなんですヨ。
 色々なひとと出会い、メールをいただいたり、メッセでお話ししたり、だいぶ助けていただきました。逆に云えば、それだけ仕事をしていた頃は周りを見る余裕すらなかったということなのかも知れません。
 薬も一錠減ったし、免許も取れそうだ。
 薬を減らしてからは食欲はまた減退したけれど、眠れるようにはなった。
 どうだ。無駄な半年じゃなかろう。
 ガムシャラに働いた8年11ヶ月がミルフィーユの一層だとしたら、この半年もまた、ミルフィーユの一層。
 次の一秒に向けて、ひた走ろう。
 できればこの半年という経験を活かして。
2005年06月11日(土)

メイテイノテイ / チドリアシ

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