 家に帰ってから寝るまで、猫がくっついて離れない。 帰って来て玄関の鍵を開けている間じゅう、中で「にゃあにゃあ」わめきつづける。 ちょっと二階へ着替えに上がっている間も階段下で「アオーンアオーン」と呼び続けるし、最悪はトイレもお風呂も付いてくる。 犬にえさをやってブラシなど掛けていると、家の中から窓越しに怖い顔で睨みつける。 「適当でイイからはよ戻りんしゃい。」と目で語る。 11時半にもなれば、「さあ、寝ましょ」と階段下にしゃがみこんで待つ。 それでもわたしがぐずぐずテレビを見ていると、先に二階へ上がってベッドで大の字になって先に寝ている。 このクソ蒸し暑いのに、なぜか真横に大きな三毛の毛皮がひっついて寝る。 足元に行けばいいのになんでじゃ。
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