へそおもい

2004年02月21日(土) 胸がいっぱい

金沢にいっていたのです。

父が32年間つづけてきた仕事、
最後の記念日の姿を
こっそりとみにいってきたのです。

あたたかい小春日和で、
公園にはかちかちになった
きたない雪が
残っていました。

リンゴ園のリンゴの枝は
雪の重みでぼきぼきと
おれていて、
昔の小学生坊主みたいでした。

父は正直で自信のある人だとおもいました。
それでちょっとおちゃめな人だとおもいました。

こういうふうに客観的に
父のことをみるようになった自分が
不思議な感じでした。

ちょっとだけ
レコード屋さんによったり。
アルバムジャケットを描いてくれた
いくちゃんちに
できたてほやほやのアルバムを届けたり。
母と御飯をたべたり。
しました。

かえりの雷鳥のなかで、
なにかがすこしはっきりしたような
気がしました。
それで
胸がいっぱいになりました。


※ちょんすけの目の周りのゾンビ度が高くなっている。
 わたしの口笛のまねもうまくなっている。
 一瞬人間がいるのかとおもって
 びっくりするくらい人間っぽい口笛。
 


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はたさとみ [MAIL]

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