オキナワから戻ったら 空気が薄い気がした。
オキナワの空気は みっちりと濃厚で 自分も細胞ごとパンパンしていたのに こちらについたら なにやら胸がすうすうする。
こちらの薄い空気に 自分の成分がとけだして 自分が小さくなってしまうような こころもとない感じがした。
これが都会というものなのか。

オキナワの旅は 馬鹿馬鹿しくて神聖だった。
旧正月のお祭りだったので 小さな島で、 朝から朝までオリオンビールと島酒におぼれ 知り合った人の親戚の集まりで踊ったり 謎のおっさんと戦ったりした。
仕事がらみでしりあって オキナワにいくことになった偶然の面子で こんなに濃厚でプライベートな旅をするなんて なんて不思議なことだろう。
こうやって 人生と人生がつながって 模様ができていくのだろう。
サイケデリックで 美しい模様。
旅のおわりに、 夏におせわになった シャーマンのお兄さんに会った。 前よりもたくさん話ができて たのしかった。
いろいろなものが みえてしまうことは 別に不思議なことではないとおもった。
自分の人生の仕事について おもしろい発見があったので それが とても満足。

家にかえったら インフルエンザの世界。
相棒が布団にくるまって “脳みそが… コンニャクのジェットコースターみたいだ…” といいながら 高熱にうなされている。
今から 汗でぐしょぐしょのパジャマと 酒と海風でしおしおの服たちの 洗濯大会だ。
内地にもどって はじめての御飯は お粥と梅干し。
シブイ。
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