へそおもい

2014年10月27日(月)

ひとつ前のへそおもいを書いた夜は
異様に寒く
いくら布団を重ねても寒く
目覚まし代わりに持って来ていた
基礎体温計で熱をはかると
38度近かった。

お水を飲んで
感覚的に
ラベンダーを首回りに塗り
ねむる。

汗をたくさんかいて
何度も目が覚めた。

次の日は
9時に車で40分位の役所の方と
待ち合わせていたので
がんばって起きる。

熱は37度まで下がっていて
なんとか動けそうだ。

マッサンをみて
出発だ。

役所に行くと
わたしとおなじ名前の
かわいらしい女性がまっていた。

きょうは
彼女とその村の集落巡りだ。

彼女はもともと野生生物の仕事をするために
移住してきたとのことで
黒兎のことや
マングースのこと
タコの伝説の話から
小鳥の話
村のお祭りや
慣習のことなどなんでも教えてくれる。

本来とても興味深い話なのだが
微熱で頭痛がひどく
朦朧としながらきく。

集落ひとつひとつ
車を止めてながめてまわる。

海と山の間に集落がある。
やまからは水が流れていて
その山が神山であり、
山の麓に神聖な水汲み場があり
そのそばに
とねやというかみさまの住む場所がある。

むかしながらの奄美の集落の作り。
人間は水の周りに寄り集まって
暮らすものなんだなあ…と
納得する。

おもしろいが頭痛がひどくなる。

最後の方の集落では
記憶も朦朧とするくらいだ。
でも。きょうしかないので
力を振り絞って
希望は伝えた。

彼女と別れて
4時前にその日の宿に入り
「つかれてるんです…」と
布団を出してもらって
気絶。

2時間ほどした頃
外は真っ暗。

少し楽になっている。
宿のすぐ外が海。

細い月が
夕暮れの空に浮かんでる。

よせてはかえす
波の音。

流木に座ってボーーーっとみてたら
地元もおばちゃんが寄って来て

あらーじっと座ってるから
釣りしてんだと思ったー
と笑う。

宿のママも
みんなきもちよく笑う。

夕食の場所に行くと
女一人旅が3人だった。

焼酎のみつつ
いろいろ話す。

そのうち
マイつまみや
マイ焼酎を持ち寄って
外で飲み始める。

いつの間にかママも。

夜は更け
最後は
近くの岬まで
あしたの朝さんぽにいこう!
ということになり
それぞれの部屋に戻る。

頭がピリピリして
眠れない。

いいお家がなかなか
見つからないことに
あせっているみたい。

だいじょうぶと
言い聞かせねむる。

波の音がずっとなってる。



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はたさとみ [MAIL]

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