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 Tonight and Always(FROM THE HEART)/Nora Roberts

1) これは三作が一緒になった「Three in One」タイプなので、PBながら重たい。寝ながら読む私には、とても耐えられない。1ページでギブアップだった。かといって置いておいても仕方がないので、カッターで3つに分解した。つまりせっかく1冊にまとめてくれたものを、またわざわざ3冊に分けたというわけ。いいのか悪いのか・・・。でも、いつまでも読まずにいるよりも、分解したって読んだほうがいいだろう。

2) ノーラ・ロバーツは、出す本全てベストセラーになるので、ダニエル・スティールくらいの読みやすい、あまりハズレのない作家だと期待していたが、意外にもそうではなくて期待はずれ。たまたまこの作品が、ということかもしれないので、まだ何とも言えないが。

まずパーティーから始まるのって作家が登場人物の紹介の手間を省いているようで嫌。その上、パーティーだから冒頭から人がたくさん出てくる。どんな物語かわからないうちから、これは面白くない。はなからロマンス小説だからと割り切ってしまえばいいのかもしれないが、そこから始まる男女の駆け引きがくだらないし、退屈。「読むジェットコースター」を期待したのは間違いだったか?

そういえば日本語で1冊読んだときも、主人公の女性の自信過剰と厚かましさには閉口したが、今度もやっぱりそういう感じは否定できない。ノーラ・ロバーツの作品の主人公は、そういう特徴なんだろうか?それに共感を覚える人がはまっていくのかもしれない。だとすると、私はダメなくちかも。


3) 以前からチラチラ読んでいて、面白くないのでなかなか進まなかったのだが、今日一気に読み終えた。

アメリカ・インディアンの文化に詳しい人類学者のケイシーは、そのキャリアを買われて、作家のジョーダンの執筆に協力することになる。そこで恋が芽生え、ジョーダンの姪や母親との関係を交えながら、話が進む。しかし母親の妨害による突然の別れ。そして・・・。

結局はハッピー・エンドに終わるのだが、後半ジョーダンの母親の妨害にあうところまでは退屈。その後は一気に進む。最初は自意識過剰じゃないかと思うほど、自信たっぷりのケイシーで、それがちょっと嫌味だったのだが、恋に落ちてからは、あれこれいらぬ心配をして翻弄される。そういうシチュエーションがなんだか気に入らない。別れる日を勝手に考えて、相手にやつあたりするなど、ちょっとどうかと思う。

それに冒頭のパーティーで、たくさんの人物が出てくるのだが、彼らはほとんど無用の人物。ジェーン・オースティンによれば、小説には無用の人物を出してはいけないという作法があるそうだが、全くその通りだと思った次第。

この本は3作合本なので、あとの2作も一気に行こうと思ったが、読む時間がもったいないような気もするし、とにかく疲れたのでしばらく間をおくことにする。
でも、こういうのが毎回ベストセラーになってしまうのかと思ったら、なんだかがっかり。ベストセラーというのは万人向きってことで、絶対面白いってわけではないのだ。ベストセラーに踊らされるのはやめよう。


2002年03月12日(火)
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