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 ツバメ号とアマゾン号/アーサー・ランサム

『ツバメ号とアマゾン号 アーサー・ランサム全集 (1)』/アーサー・ランサム (著), 岩田 欣三 (翻訳), 神宮 輝夫 (翻訳)
単行本: 487 p ; サイズ(cm): 23
出版社: 岩波書店 ; ISBN: 400115031X ; (1967/06)
出版社/著者からの内容紹介
ジョンたち4人きょうだいは、夏休みに帆船ツバメ号で湖の無人島探険に出かけた。島での作戦会議中に、突然ぴゅっと飛んできた緑の羽の矢。海賊船アマゾン号の挑戦だ。

※画像は原書 『Swallows and Amazons』/Arthur Ransome (著)


アーサー・ランサムの『ツバメ号とアマゾン号』、お子様向けの訳なので、あまり期待はしておらず、しかも結構分厚い本だったので、今日の返却までに読み終えるかな?という感じだったのだが、意外にもあっという間に読めてしまった。

ここに登場する子どもたちの年頃に、この本を読んでいたなら、きっとすばらしく素敵だと思っただろう。親から離れて子どもだけで帆船を操縦するとか、キャンプをするとか、海賊ごっこをするとか・・・といっても、実は親の目の届く範囲でのことで、そうたいしたことはしてはいないのだが、それでもその年齢の子どもたちにとっては、大冒険だろう。大人でさえ、結構わくわくする。

また、ここに出てくる大人は、子どもたちの「ごっこ遊び」を馬鹿にしたり、けなしたりせず、本気でつきあってくれるというのもいい。それに、父親の言うことには絶対逆らわない、お兄さんやお姉さんには従うといった、今ではあまり見られない「家庭の躾」も、ほほえましい。私は、実際家族はこうあるべきではないかと思っている。こういうことがなくなってしまったから、子どもが荒れているのだと。

だからこの本は子供向けと思い込まず、今の大人も読んだほうがいい。すでに「古き良き」といった趣になっているが、古くても良いことは思い出すべきだ。いかにも子供向けの訳なので、ちょっと残念ではあるが、これは全12巻の 「アーサー・ランサム全集」 になっているので、全集で持っていても損はないものだろう。しかし出版元が岩波書店なので、書体が今の子どもには読みにくいかも。復刻版なのかもしれないが、せっかくの良書の全集なのだから、多くのの子どもたちに読んでもらえるよう、新しく作り変えてもいいのでは?と思う。

2005年09月27日(火)
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