蹴文修記

2003年10月22日(水) 靭帯リハビリ日記その5(東京ヴォードヴィル)


リハビリはお休みにして、今日は外出&観劇。
ケガ後、松葉杖&ギプスなしで初の遠出だね。

自転車で武蔵中原まで出て、南武線で登戸へ。
小田急線に乗り換え目指すは下北沢、本多劇場。
きら様推薦の演目は「その場しのぎの男たち」
作は三谷幸喜、演じるは東京ヴォードヴィルショー
with伊東四郎って感じですかね。

本格的な芝居は観るの初めてで、喜劇はもちろん
ナマでは観たことなかった僕にとって、まず驚いた
のはステージの近さ。これはこの劇場の特徴だと
思うけど、舞台から汗の匂いが漂ってきそうな近さ。
劇中に出てきて空中に撒き散らされた胃薬の匂いが
実際に感じられるくらいの目の前で演じられていた。
この良席ゲットしてくれたきら様にいつもながら感謝。
チケ取りの達人だね。

今まで学生芝居とミュージカルしかナマで観たことが
なかった僕にとっては新鮮な体験だった。いつしか
気持ちは明治の世界に引き入れられていた気がする。
本もいいし役者もいい。伊東四郎の一言が特に重い。
重いってったってそりゃ面白いんだけど、雰囲気と
か間の取り方とか抜群なんだよな〜。
「戦争だ、腹立ってきた!」なんて言われたら怖い
んだけど(笑)笑いが巻き起こる。

劇の内容を簡単に書くと、明治24年のロシア皇太子
暗殺未遂事件(大津事件)を題材に、その当時の内閣
の慌てぶりを風刺したもの。
「やることなすこと裏目裏目」みたいな慌てぶりは、
今の政治家にも言えるんじゃないかな(笑)

今の日本にはその政治を笑ってしまう雰囲気はないね。
無関心なんだろうな。結局は誰がやっても変わりは
ないからなぁ。いいのか悪いのか。平和ってことか。
日本国内はね。危機が迫ったときに慌てないように。
何年か経ったら笑われちゃうからね。

面白かった。2時間じっと座って観てるのはケガの足
にはつらかったしオードブルショーはいらなかった
けど、久しぶりに笑って時間を過ごせた気がする。
この演劇がいいものかどうかはわからない。だって
比較対照が出来ないから(苦笑)
でも面白かった。満足。

帰りに劇場向かいの台湾料理で夕食。ケガ後初めて
ビールを飲んだ。美味かった〜。雨のせいもあってか
寝るときにピリピリ受傷箇所が痛かったけど。。。


                               


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