うさぎ日記 DiaryINDEX|past|will
石の隙間にもたんぽぽは咲く。 介護のブログを読んでいると、介護にたずさわるかたの剥き出しの怖れ、不安、怒り、嫌悪感、といった感情に圧倒されることがある。 「(そのような感情を)書く事によって癒されるし、介護の現実を知って欲しい。」 という気持ちは、同じ介護をしている者としてよくわかる。 でもなー。 本当は、他者に対してそのような感情を持つことが辛いことなのだ。 なので、できれば他者に対してそのような感情は持ちたくない。 どうすれば、母に対してそのような感情を持たずにすむか。 母のエピソードが華やかなころは、その解決策を見出したくて、いろんなかたの介護ブログを読んでいました。 結局、そのような感情に悩んだ末に、うまくコントロールする術を見出したという方のブログを見つけることはできなかった。 そのうちに母の行動力が衰え、介護サービスをほぼ毎日受けることができるようになって、そのような母への悪感情に苦しむことがぐっと少なくなった。 つまりは感情をコントロールする術を見出す前に、時が解決してくれただけなのだ。 ケアマネさんは 「もう少しですよ。これで手足の自由がなくなれば寝てるだけだから、 それはそれで大変ですが、気の使いかたは楽にはなりますよ。」 と、ささやかれるのですが、 「でも、認知(症)は長いからねー。 認知って元気なんですよ!ほんとうに元気!! 胃ろうのひとなんて、栄養が良いからほんと、つやつやですよー。」 と、なんだか気の滅入るようなことも言われる。 「人間食べられなくなったら終わり。後は緩和ケアで自然に・・・。 というわけにはいかないのでしょうか?」 と、おそるおそる聞いてみた。 「そんなこと、医者はさせませんよ。 ○○病院は、、、」と声をひそめて当地の高齢者医療の内情を語ってくださる。 85歳以上のほぼ半数は認知症になるともいわれるのに、胃ろうで元気に100歳まで生きる認知症の高齢者ばかりふえたら、いったい日本はどうなるのだろう? できれば、私は意識があるうちに食べられなくなり「私はもういい。充分に生きました。」 と、胃ろうも点滴も拒否して往ければいいな。と、思う。
桃青
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