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聖飢魔II 再び - 2003年05月11日(日) 聖飢魔II好きへの100の質問に答えたら、何か久し振りに聖飢魔IIを聴きたくなって、アルバムをごそごそと出してみた。今持っているCD/MDプレイヤーは、それこそ今から7年ほど前に買ったものと記憶しているのだが、このプレイヤーで聖飢魔IIを聴いたことは無いというほど、全く最近は聴かなかった。 久し振りにCDを探すと、次のCDが発見された 悪魔が来たりてへヴィメタル THE END OF THE CENTURY 地獄より愛を込めて BIG TIME CHANGES 有害 WORST(第一回ベスト盤) で、私が聖飢魔IIファンになったきっかけとも言える、THE OUTER MISSIONが無い。無くなっているぞ!!! 何だか久し振りに聴こうとすると意地でも聴きたくなるもので、すぐにamazon.co.jpに飛んで、検索をかけてみた。3000円と言う大金を投じてCDを買うと言う中学生時代では最早無く、3000円くらいなら出してやると言う感じで気軽に買おうと思ったのだ。 そしたら意外なことに、聖飢魔IIのamazon上での評価がかなり高いことに気付く。 聖飢魔IIはKISSを思わせるビジュアル性やデーモン小暮のエンターテイメント性から、単なるコミックバンドのようなものとしての認識が支配的で、その音楽性を評価されると言うのは一般的には無かったと思う。だから、聖飢魔IIファンだ(だった)と言うと、結構笑われたりする。ただ、音楽性への評価自体は案外高いと言うのは私自身前から知っており、例えば私の幼馴染で洋楽しか聴かない年上の友達に、「俺は聖飢魔IIが好きだ」と言ったところ、「あー、俺も日本のバンドで一番上手いと思うのは聖飢魔IIだよ。」とか言っていたのも覚えている。まあ日本一かどうかは個々の判断の割れるところだと思うものの、彼は聖飢魔IIのファンであることを笑わなかった数少ない人々の一人だった。 とりあえずamazon.co.jpで「聖飢魔II」で検索をかけると、彼らのアルバムに当然ヒットするわけだが、そこで出されている評価(星数)を見れば、この意外感をあなたも体験できるはずだ。個人的に私が最も印象に残った評者のコメントは次のものだが、二つの短文で見事に彼らの巷での評価と聞いてみた評価の違いを言い表している: 「悪魔だからとバカにできないよ。最高のアルバムです。 」 これは"THE END OF THE CENTURY"と言う、有名な「蝋人形の館」を収録している初期のアルバムに対する評価である。まあ私自身、このTHE END OF THE CENTURYが聖飢魔II最高のアルバムだとは思っていないし、ましてや今まで聴いた全てのアーティストのCD中で最強だとも思わないが、要は「聖飢魔IIは音楽をやるグループだよ」と言うのを表現しているコメントだと思う。 全然話が逸れたものの、THE OUTER MISSIONも満点(星5つ)の評価を受けているのは何となくとても嬉しいが、それを注文すると共に、関係アルバムを何だか合わせて5枚も買ってしまい、総計1万6千円も聖飢魔IIを買ってしまったことになった。5枚のうち3枚はベスト盤で、当然重複している曲もあるものの、私が聖飢魔IIを聴かなくなってからの曲も当然収録されており、後期の聖飢魔IIを今更ながら学習するにはいい機会かと思い、重複など気にせずに買ってしまったわけである。 さらに、CANTAと言うバンドのCDも買ってしまったのだが、これは聖飢魔II解散後の今、元構成員が音楽活動を継続している証と言うバンドであり、CANTAの構成員3名のうち、リーダーは聖飢魔IIのギタリストで、私が構成員で一番好きだったルーク篁(たかむら)、ドラムは聖飢魔IIでドラムを勤めたライデン湯沢(現在は漢字表記で雷電湯澤)である。ライデンはその前にRXと言うユニットで音楽活動を行っていたが、このユニットの片方は聖飢魔IIのベーシストであるゼノン石川で(RXはRaidenとXenonのイニシャルをくっつけたものだ)、こうして見ると、彼らは解散後も同じグループでユニットを組んだりして、音楽活動を継続していることが分かる。尚、各構成員は、デーモン小暮以外は既にあのメークをやめており、今は素顔の彼らを見ることが出来る。 まあ100の質問に聖飢魔IIが無ければ、ひょっとしたら二度と興味の向くことは無かったであろう聖飢魔IIだが、中高生時代に聴いた曲の歌詞を未だに殆ど覚えているという点では、このバンドは私の中に影響を及ぼしたのだろうか。聖飢魔IIの曲は、彼らのルックスからも分かるとおり、愛だの恋だのを歌い上げることは稀で、悪魔系の血塗られた歌詞(「処女の生き血を貪り飲む」だの「豚の胃で作られた子宮の中に」だの)から、次への転換は宇宙的な歌詞になったりと、歌で愛を語ることが殆ど無い。これが未だに恋愛下手と言う私を形成したのかも知れない。違うかな。そりゃ違うな。 とりあえず、来年30と言うこのタイミングになって、今までの人生の半分前くらいにハマった聖飢魔IIに触れるのは、中々いいかもしれない。久し振りにアルバムを聞いて、いやー、懐かしいなと、昔を思い出してしまった。今度のドライブにはゴルフ備え付けの6連CDオートチェンジャーに全部聖飢魔IIのCD詰めて、全て車の中で歌ってやろうか、などとも思っている。だって歌詞全部覚えているんだもん。 -
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