ケーブルテレビで今度やる映画の宣伝をしていた。
「フォーエバー・ヤング」
昔、女に告白しようとして昏睡状態になった男が主人公。
彼は何年も経ってから昏睡から脱し、
目が覚めたらおっさんになってたわけなんだけど、
それでも今から男気で愛を告げにいく、という内容。
おとんは言った。
「フォーエバー・ヤング。
しかし、現にこいつは歳とっとるやないか」
そりゃそうだ。
でもまあ、いきおいだけは伝わるタイトルっていうか。
どうせ、いきおいだけでつけたタイトルっていうか。
日本の配給会社の奇行には、いちいち腹をたててはいけません。
おとんは言った。
「直訳すると、万年青年なのに」
あんたはもう中年だ。