小馬鹿なさっかの処刑人日記
GET TO HEAVEN.
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2001年06月25日(月)
ひつじさんのキッチン

さっかは学生なので、それなりに貧しい。
でも自宅生だから、食事が無いってことはない。

一方、学友のひつじちゃん(仮名)も、
学生なのでそれなりに貧しい。
しかも一人暮しだから、
連日サバイバルな食生活を繰り広げている。


さて、
私は関西風味のおいしすぎるうどんが、
関東の外食では食べられないのが無念でならない。
そういうわけで常日頃から、
「自分でおいしいおうどんが作れるようになろう」
と、勝手に思い詰めてるわけなんですよ。

すると、ひつじちゃんが同意してくれたのだ!
「私もうどん、作りたいなあ。
麺とか打って」

麺から?! 麺から同意してくれた!!(謎


それから数日後、ひつじちゃんは「ねえ聞いて」と言った。
うどんを作ったらしい。
そう、麺から!!!!

ひつじちゃんは、熱く語り出した。
まず、よくわかんなかったので、
よくわかんないなりにこねて、
生地を寝かせるのか不明だったので、
とりあえず寝かせずにザコザコ切って、
太っとく切った麺を湯沸しポットに入れてゆでたら、
異様なまでに白い泡が吹き出し、
なんとか取り出して薬味をいれてたべたところ、

「すっごい固くって、私としては失敗!!!」



私は驚いた。

なにって、
あくまで麺が固かったところがクライマックス!?
麺を湯沸しポットでゆでたのがオチじゃなく?!

なぜだ!!
どーーー考えても彼女は、
消費者の道、というまっすぐな道を、大きく踏み外している!!


するとひつじちゃんは笑いながらこう言った。
「だって私にとってはいつものことなんだもん。
 湯沸し機はお湯がわかせるんだから……」

麺もゆでられる?!
麺もゆでられると言いたいのか、その口は!!

さらにひつじちゃんは手をひらひらさせて言った。
「まあ、私に取っては、麺が固かったほうがショックだったんだよ」

こっちは麺が固かったほうがショックだったのがショックだよ!!

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 noted by さっか