近所のパソコンショップにて、
Accessの本を立ち読みしていた処刑人。
本を棚に戻すとき、
うっかり指がオビの上をシパアーーッとすべった。
おかげさまで、スパアーーッ、と指が切れた。
おどどどおわぁーーっ! 右手の薬指が!
ぱくっとひらいてこんにちは!!
はい、こんにちは!!
切りくち内部はそりゃもう真っ赤で、今にも血が溢れてきそう。
こいつはまずい。まずいぞ。衛生兵ッ!!
呼んでも来ねえ。
とりあえず切れ口をぴたっとあわせて掴んだ。
すると、切れ味があまりに鋭かったおかげで、
傷はぴたっとくっついてふさがった。
なにごともなかったみたい。
わたしってば数秒で治療?!(ナイス勘違い
気分は白魔導師。
レッツ・ベホマズン。
そんで家に帰ってきて、
もうすっかり傷のことも忘れ去っていた処刑人。
手を洗った。
すると濡れたおかげで傷は本来の自分を取り戻し、
いきいきとぱっくりひらいた。
ぎゃーーーー!! またしても薬指!
ぱくっとひらいてこんにちは!!
はい、こんにちは!!
切りくち内部はやっぱり真っ赤で、今度こそ血が溢れてきそう。
こいつはまずい。まずいぞ、衛生兵!!
呼んでもまた来ねえ!!
うちの救護班、いったいどうなってんだ!!
あいつクビだ、クビ!! 衛生兵クビ!!
とりあえず再度、切れ口をぴたっとあわせて掴む。
またぴったりくっついた。
忙しいやつである。
さて、もう一度手を洗う機会が訪れた。
今度の処刑人は、そんなに馬鹿じゃない。
かしこさ1.2倍。
当社比。
増量キャンペーンは伊達じゃない。
とりあえず傷をバンドエイドで軽く押さえて、
まず親指と、人差し指と、中指を洗った。
続いて次に、残りの指を洗った。
……。
中指また濡れてるしーーー!!!
おおおおおまいごーーーっど!!!
慌ててバンドエイドをはずしてみると、
傷はびったりくっついててぜんぜん平気だった。
人っていうのはね、
争いの中ではじめて平和のあたたかさに気付く、
そんな不器用な生き物なんだよね……。
そういうことを学びました。
まじですよ。