小馬鹿なさっかの処刑人日記
GET TO HEAVEN.
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2003年09月06日(土)
ドイツ旅行 2

07:30
ホテル・エクセルシオール。
のんきに起きて朝食。ビュッフェスタイル(=食べ放題)だった。
パンとかハムとかサーモンうまい。ソーセージもゲト。
がつがつ食べて浮かれて元気な状態になる。
周囲には白人が多かったが、日本人らしき女性2人を見かけた。
接近してわざと日本語を話してみるが無視される。
しかしあとで遠くから、彼女たちの日本語が聞こえてきた。女め。
我々はコーヒーや紅茶の入れ方に少々手間取りながらも、
余裕のある旅行計画に従って、まろやかな朝を過ごした。
ふとドイツ人のおっさんたちの会話を日本語だと思って聞くと、
本当に日本語に聞こえてきておもしろかった。
中国語だと思うとまたそう聞こえる。
私ってば、ドイツをエンジョイ出来る女…。

ガイドブックには、ホテルで枕銭を置くのは日本人の習慣だ、とあった。
で、ドイツでは置くのか、そこは謎。…駄目な本だった。駄目本。
結局、我々は日本人だということで、2ユーロ置いていった。

09:00
フランクフルト中央駅。
駅には当然のながら「DB」カウンターがある。日本で言うところのJR。
David Bowie のイニシャルと同じだ、とひとしきりはしゃぎ、
カウンターで「ジャーマン・レイルパス」の利用開始手続きをして、
いざ、IC(=インターシティ:速い電車)でニュルンベルクへ。ニュルン。

車内で少し戸惑っていると、同じ車両に日本人旅行者夫妻が乗ってきた。
予約カードが入っていない席には座ってよいシステムなどを学ぶ。
奥さんと話してみると、私のトマスクック時刻表を調べてほしそうだった。
そこで調べてあげたら「待ってました!」といわんばかりに喜ばれた。
大人は世渡り上手だなあ。
去り際に奥さんは「Have a nice trip!」とか言っていた。何故英語。
私たちは「お気をつけてー」と応えた。
同じ車両でその後も、日本人バイオリン奏者の女性と出会う。…新幹線?
ドイツはこれで良いのだろうか。よその国ながら心配だ。

11:30
ニュルンベルクに到着。ニュルンベルクはやばかった。中世まんま。やばい。
街並みやばい。すてき。屋台に銀細工や革細工多し。中世風味すてき。
感動と興奮をうまく表現できず、2人でニュルンニュルンと言い合った。

中央広場のマーケットには、たくさんのフルーツやハーブや、
レープクーヘン(ニュルンベルク名物のお菓子)が売られていた。
正午に鳴るはずの聖母教会を見上げると、残念ながら工事中。
しかしまだ広場中央に「美しの泉」という名所があり、
金の輪を3回まわしながら願い事をすると叶う、とガイドブックが言うので、
はにかみながら順番を待つ他の観光客に混ざり、
そつなく我々も願い事をしておいた。ふふふ。叶え。
ひつじ様は、老舗のレープクーヘンをしっかりゲット。
それからドイツで一番日本人の胃袋のサイズに合い、そして美味いと言う噂の、
ニュルンベルクソーセージなるものを食べ、写真を撮ったりした。
ドイツ語がわからなくて一苦労。

※[ニュルンベルクソーセージ 6pies + ザワークラフト + 水 ] ×2
 =14.60Euro

その後、ザンクト・ロレンツ教会を見学。
ファイト・シュトス作、受胎告知。本当に浮いてた。かっこよかった。よか。

帰り道。
城門入ってすぐの部分・職人広場でやばい街並みにメロメロしていると、
白い犬を連れたドイツ人のお父さんに「コンニチハ」と言われた。
「ゲンキデスカ?」…元気ですが。
それよりその犬。長い体毛が短く刈り込まれていて、夏仕様。
しかしそれ以上複雑な会話も出来ずにもじもじしていると、
ひつじちゃんが犬を指して「ウェスティ」と言った。
お父さんはニッコリしてくれた。「ヤー、ウェスティ、イエス」
思わず「どういうコミュニケーションだ」と口走る。お父さん、ややウケ。
ややウケ…?
これ以後の旅程でひつじ様は、近年まれにみるウェスティ盛り上がりを見せた。
「2匹目のウェスティに気をつけろ、2匹目のウェスティは悪いウェスティだ」

14:30
やや電車に遅れが出たが、
無事ICE(=インターシティエクスプレス:超速い電車)でミュンヘンへ。

16:15
今日の宿、ホテル・ドイチャーカイザーも、処刑人の手配によって超駅のそば。
フロントマンの名札がセバスチャンだった。ナイスガイ。
黒い短髪、少し背が低いセバスチャン。「リトル・マーメイド」の蟹もセバスチャン。
部屋からの眺めが良い。1204号室。

18:00
ミュンヘン中央へ繰り出す。カールス門をくぐって、ノイハウザー通りへ。
地図には何も書いてないけど、歩いてみると「やばい中世やばい」な綺麗な通り。
マリエン広場まで歩く。中世そのままの作りなので、どの町にも広場がある。
市庁舎すごい。角にはりついてるドラゴンもすごい。
ドラゴンて、あなた、どうなっちゃってるのさ。

夕飯はひつじ様のお導きにより、ツム・シュペックマイヤーという店に行く。
テーブルには岩塩だけで味つけをされたプレッツェル、うまうま。
私たちのテーブルを担当してくれたお母さんウェイトレスと、
関係ないけど世話好きらしい若いウェイターの好意のお世話になりつつ、
念願のミュンヘナービールと白ソーセージを頂く。激ウマ。

※[ミュンヘナー(白)ソーセージ 2pies] ×2
 + ミュンヘナービール + スプライト + スモールサラダ + プレッツェル
 + 揚げパンにホットバニラソースのケーキ
 =21.95Euro (テーブルチップ 2Euro)

当然だが、ビールは味が深くて飲みやすく、おいしかった。
白ソーセージはお湯にぷっかり浮かんで出てきて、皮はぷりっぷり。
フォークが刺さらない衝撃的弾むGOAだった。
悪戦苦闘していると、英語の達者なウェイターが寄ってきて、
縦に切ってくりくりっと皮を剥く、
「ワン、ツー、トリック!」という技を教えてくれた。
おかげさまで、ふわっふわの中身が出てきた、うまうま。
皮は、害はないけど噛みにくいので食べないらしい。…ちょっと食べちゃった。
彼はお調子者らしく、余所のドイツ人女性客のテーブルにもそつなく接近し、
何か冗談を言って笑わせたりしていた。
そのネタが、私たちの事じゃなきゃいいんだけど。

ミュンヘンではウェスティを更に2匹目撃。犬が多い。
子供と犬の躾ならドイツ人におまかせ、とかいう諺だかなんだかがあるらしい。

心もお腹も満ち足りて、セバスチャンの待つホテル・ドイチャーカイザーへ帰還。

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 noted by さっか