日曜9時から「
セブン(1995米)」を観た。
(※リンク先は観たことがある人のためのものです。普通に読もうとすると死にます)
初公開時は中学生。劇場には行かなかった気がする。
ブラピ出世作。てかグウィネス出世作。
当時は登場する宗教書物や背景文化への理解が足りず、
背景常識を想像や推察で補いながら、悔しい思いをした記憶がある。
それが今や100倍わかって大感動。
ミルトンの失楽園、ダンテの神曲、チョーサーのカンタベリー物語、
ワイルド・ビル皮革店、ピューリタニズム、ヘミングウェイ。
映画馬鹿がこうじて文学部に入った自分の人生バンザイ三唱って感じっす。
(神曲なんて読破してないけどな!)
興奮さめやらぬまま、ネットでタイトル検索。
しかし当然、ネット上で議論していらっしゃる皆様は、ただの映画好きだった。
構成や演技について話してるだけで、内容への人文科学的な言及は無い。
しょぼん。
さて、私は映画評論家という職業があんまり好きじゃないほうの人間だが、
最近テレ朝の「日曜洋画劇場」を見ていると、
「えっ…映画評論家くらい呼んでくださいよ」と思ってしまう。
関係の無い職業の人を連れてきて、適当に紹介させている。目にあまる。
たとえば、今日の「セブン」の解説。
「ラストは賛否がわかれる映画だと思うけど、俺的にはアリです」
んー…。 うん。
(
Seven(2000)、
Days(2003))