unsteady diary
riko



 身近な光景

最近興味を持った出来事・印象深かった出来事を書け…だってさ。

(ぶつぶつ)

事件がいっぱい頭のなかに浮かんだ。
いくらザルみたいなノーミソをしてて、ニュースに疎くても、
やっぱり、こういうふうに聞かれると、
いっぱしにオトナぶって(年齢のことじゃなく)
社会問題なるもんを書かなくっちゃならないような気がしてしまう。

でも、気になったことなら、たぶんもっと些細なことのほうが、ほんとうは
わたしらしい。


3月1日。
会社資料が配布されているのを取りに池袋へ行って。
昼間だったのだけど、
眠っているひとりと一匹を見た。
よりそって、頭を互い違いにして、眠っていた。

駅からのびる地下道から直接ビルへ上がってゆける
その階段の、踊り場。
私はしばらくそこから動けなかった。


それから今日は。
新宿駅のアルタ前で、日本共産党の女性候補だかが
がなりたてていた。

昨日は北海道にいたんです、と話は始まり。

「むこうでは、ホームレスの人たちが、テントを張って、
マイナス10度とかでも生きようと必死に頑張っていました
眠っちゃいけないんです、歩いていないと死んでしまうから
そんな状況に、この日本を誰がしたんでしょう…」

…うんぬん。
わざとらしくもあり、うるさくもあり、
別にこのヒトにはなにも感動なんざしなかったけれども。
(そもそもわたしはあまり政治が好きではない)


夕食を食べて、外に出ると、雪が降りはじめていた。
芯のある雪だった。
千葉の奥地は、すでにけっこう積もっていて。
茨城のほうでは除雪作業が必要だったとかで、
帰り道のJRのダイヤは大幅に乱れ、本来なら30分のところを1時間以上も
電車のなかに閉じ込められた。
青痣ができるくらいに、誰かの肘が当たったり。
後ろのおじさんの痴漢行為にむかついたり。
まあ。
それでも。
非人間的すぎるあのラッシュと、殺人的と言われる都心への遠距離ぶりとを考えても。

私はとりあえず、あたたかい布団で、襲われる心配をすることもなく、
眠ることができる。

唐突に、家を売らずに済むに生きたいなどという考えが浮かぶ。
もしも。
お腹をすかせて家のなかでうずくまっているのと、
帰る家のないかわりにどうにか食べるものがある状況と、
どっちかを選ぶなら、
前者がいい…かな。
なんとなく、だけども。
眠れる場所が、ほしいから。
もっとも、お腹がすきすぎると、眠れないものではあるけれど。


3月1日は、わりと暖かかった。
スプリングコートを着ていたら、汗ばむくらいに。
だが、毛布もなく直にコンクリートの上に横たわっていた彼、
それと犬一匹は。
今夜は、どこで眠っているんだろう。


誰の上にも、朝が…来ますように。


2001年03月07日(水)
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