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■ 小学館文庫
WEBエントリーシートを悩んだ挙句10時間以上かけてどうにか終わらせたその足で、二日続けて面接を受けた夜に今度は徹夜ででっかいESを仕上げ、ふらふらのまま翌朝都心の郵便局まで持参して、(要するに〆切ギリギリだったの…爆)帰宅したのち、また睡眠削って従来の履歴書を練り直し、うたた寝したあと。翌早朝、3時間かけて調布まで面接をしに行き、さすがにダウンしかけて、翌日14日の予定はキャンセルさせてもらおうと思い立ったところへ、この企業から確認の電話が入って断れなくなり、青い顔しながら、どうにか渋谷まで出かけた今日14日。 ふう。 なんて作業のトロい奴なんだろうな。>自分
今日のは、すでに3次まで進んでおきながら、いまさら実施された筆記に玉砕しただけじゃなく、面接もかつてない不出来さで、前を見る気がしなくなるほど凹んだ。 理由はひとつ。 不慣れ、かつ苦手な個人面接だったから。 1:1でのやりとりは、私がもっとも苦手とすること。 たいがい仲のいいどうしでも、よほどじゃなければ、二人きりでなんていられない。 今日も、強張って会話にならない、沈黙が痛い。 なぜ縮こまっているんだ、なぜ吃音が出るの、どうして元気に笑えないの…。 相手がわりに無口だったせいで、どちらも相手の言葉を待って、 ただひたすら気まずかった。 面接官との相性の問題もあるだろうけど、今後の個人面接すべてに、ちょっとしたトラウマになりそうで不安だけが残る。
ESにやっと慣れてきたところだが、これまで書けなくて諦めたESがけっこうある。 例えば「プラトニック・セックス」みたいに、反対のイメージの言葉を組み合わせて新語をつくりなさいとか、缶コーヒーBOSSのCMのパクリで、「マイってる人とその救済策を考えよ」という論文とか、イラスト欄とか。 とにかくクリエイティブ度を試してくるESは、私にはまったく向いてないことを痛いほど再認識した。 志望動機とか学生時代やったこととか、自己PRとか、そういうオーソドックスな文章を書くことが、いちばん性にあってるみたい。 でも興味を持たれる内容かどうかは、別問題ね。 マジメ路線で、たぶんつまんないんだろうと思う。 器用貧乏っていう性質がここまででしゃばってくるかと思うほど、 ちっちゃくありがちにまとめることだけが得意。 だけど光るものなんてあろうはずがない。
こうして考えると。 堅実に、こつこつとする仕事のほうが似合っているのだろうに、適性を無視して無駄な抵抗をしようとしている自分が透けて見えてくる。 これだもん、当然見抜かれるわけよね。
もう4月。 すでにかなり内定が出ている時期で、巷ではそろそろ終盤。(総合職は) 去年よりもさらに内定を出すのが早まっているという。 このまま早まり続けたら、5年後にはどうなってるんだろう? 3年のうちに採用行動がすべて終わってしまうこともありえそうだわ。 じゃあ、大学4年生ってどういう時期なんだろうな。 卒業単位を、小心者の私は、毎年順調に取り続けて、ほぼすでにとり終わったけど、大切なはずのゼミだって、4年生はもう誰も来ない。 行く暇も気持ち的な余裕もないからだ。 (まあ、内定が出た人は、遊ぶ為に来ないんだけど。(苦笑)) 大学生が大学に行けなくしてしまう就職活動…本末転倒である気もしないではない。
幸い、授業がほとんど残ってないのでサボらないでよい私は、秋まででも、最後の2次募集ででも、とにかく活動させてもらえる期間内いっぱい頑張っていくしかない。 すでにだれてるけど、長期戦になりそうな予感。 たぶん、もうしばらく活動していれば、どこぞかの内定は出るけど、それらに行きたいかと問われれば「?」だから。 そんなところをなぜ受けたのか、と考えれば、私がひたすら馬鹿なんだけど、それでさえ最後まで残る自信なんて欠片もなかったのだから、なんというか…。 最近やっと自己PRなんかがまとまってきたようなスロースターターな自分を、いまさら悔いても仕方がないのだ。
こんな時は、本屋だ。(それよりほったらかしの筆記の勉強をせいっちゅーに) 今日のうさばらし=収穫をば。
西さんの「僕は鳥になりたい」(小学館文庫)を読む。 たちまち引き込まれてしまう。
イラストを知った頃からずっと感じてた。 モノクロという鮮やかな色がある。 このひとは、そういう絵を描く人だなあって。 トーンがあまり使われてなくて、ちっとも華やかでないページのなかの、黒目を塗りつぶしたような地味な人物たちの纏う存在感が、なんとも言えずイイ。 青々しい内容に、苦く湧き上がってくるものは、するりとてのひらを抜けていったみたいだった。 無くした脚が痛むみたいな、そんな感覚。
もう1冊、こちらは田村由美さんの「天使かもしれない」(小学館)。 なにげなく手にとったのだけど、掘り出し物。 「僕が○○になった理由」シリーズを思わせる、少女漫画でくくれない勢いのあるストーリーの持っていきかたが、破天荒で、たむさんらしい。 ありえそうに無いストーリーでも、このひとが描けば、それもありって思えてしまう。(笑) ひたすら人物の魅力だよね。
西さんがストーリーと言葉と絵で魅せる、詩人っぽい方向性だとしたら、田村さんは、キャラと全体の走ってる勢いで読ませちゃう感じかなあ。 前者は、短編の完成度は高いけど、たとえば同じ主人公の続きが読みたいなあとは思わない。 それよりも、雰囲気をじっくり味わって、読み返したいと思うわけ。 それに対して、後者は、多少のストーリーの無理なんか目を瞑っても、感情が動かされて、できるならそのキャラのもっといろんな部分を見てみたいって思わされる。元気をもらえる。キャラが強くて、感情移入しやすいような気がする。
ああ、なにも気にせず、貸し本屋に行きたいよう。 で、昔読んでた幾つものシリーズの、すでにかなり出てるだろう新刊を、思い切り読みつづけるのさ。 面白そうだと思ったものを、迷わず読み漁る。 ああ幸せだろうな。 このせこい野望はいつ叶うだろう。
2001年04月14日(土)
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