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2002年05月18日(土)

バイト先のスーパーを出て
とぼとぼ、駅の方まで歩いた。
湿気が顔や髪の毛に絡みついて気持ち悪くて
うっとうしいなぁーなんて思いながら
何気なく上を見上げた。
雲でいっぱいの夜空。
星なんて見えるはずも無かった。
ちらっと目を動かすと
キレイな三日月が雲の合間から見えた。
金色した三日月。
なんだか嬉しかった。
雲でいっぱいの空にキレイな三日月。
風が吹くと雲に隠れて
ぼんやり光る。

風は潮の香りがした。
ワタシの住む街は海が近かったんだ。
スーッと息を吸い込む。
この湿気も悪くないかもしれない。
なんだかいい気分で
暇疲れのバイトのことなんてすっかり忘れていた。

なんてコトバがノートに書いてありました。
昨日です。
覚えていません…。
昨日はバイト後、友達と飲みに行って
久しぶりで、調子こいてかなり飲んでいました。
だけど、はっきりとした文字で
こんなコトバ達が書いてあって
自分でもびっくりしました。

なんだか物語みたいな書き方。
酔ってておかしかったのかな?


ワタシは人の見方がとても気になります。
とても・・・っていうのは言いすぎかもしれないけれど。
それなりに、気になります。
容姿とか、そういう問題じゃなく。
恋人つたいでお話するようになった人、というのは
ワタシの事を「あの人の彼女」という目で見る。
だけど、ワタシは「あの人の友達」と見れないし
どっちかっていうと「一度会えばお友達」感覚。
どこかで何かが遠慮されている。
そういう雰囲気が伝わってきて、ちょっと息苦しい。

ワタシは一個人として、普通の知り合いとして接していきたい。
でも、実際問題、無理なのかもしれない。
そんな風に思う。
違う所で会っていたら、普通のお友達だったのかもしれない。
このワタシに付けられたイメージや肩書きみたいなもの
全部なくなればいいのに。


朝8時45分に家を出て
帰ってくるのは夜1時。
ポストを開けるのはいつも夜。
ピンクチラシにまぎれて、茶色の封筒があった。
誰だろう?と思って急いで裏を見た。
小学3年の時からの友達だった。
半年前に会って以来、音信不通だった。
というのも、ワタシが半年前
携帯のメモリーを全部消してしまって(間違えて)
友達の番号もアドレスも解らなくなってしまったから。

部屋で上着も着たまま
荷物もそこら辺に置いたまま手紙を読んだ。

新しい携帯番号が書いてあって、嬉しかった。

半年の間で友達は大きく成長しているように感じた。
「辛い時、ゆりの言ったコトバを思い出したりして
がんばって乗り越えてきたよ」
嬉しかった。
そして、半年前のワタシよりも
ワタシも成長しているって思った。

大好きな友達。
9歳の頃の思い出話をすると
いつも決まって言うコトバがある。
「あの頃は全然仲良しじゃなかったよね」と。
お互いの姿は認知していながら
あんまり話す仲じゃなかった。
目が合えば挨拶ぐらいはしていたけど。

2年前の同窓会で急速に仲良くなっていった。
それまでの穴埋めをするように
いろんな話をした。

携帯に新しい番号とアドレスを入れて
ホッとした。

なんだかいいことが起こりそう。
そんな気分。



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