ニッキ ゆり 【HOME】
- 2002年08月10日(土) ダイヤモンド
何回転んだっていいさ。すりむいた傷をちゃんと見るんだ。
真紅の血が輝いて「君は生きてる」と教えてる。
固いアスファルトの上に、雫になって落ちて
今まで何処をどうやって歩いてきたのかを教えてる。
何回迷ったっていいさ。血の跡を辿り戻ればいいさ。
目標なんか無くていいさ。気付けば後から付いてくる。
可能性という名の道が幾つも伸びてるせいで
散々迷いながら、何処へでも行けるんだ。
大事なモンは幾つもあった。なんか随分減っちゃったけど
ひとつだけ、ひとつだけ、その腕でギュっと抱えて離すな。
血が叫び教えてる「君は生きてる」という言葉だけは。
一体どれくらいの間、助けを呼ぶ声を無視してんだ。
その背中に貼り付いた泣き声の主を探すんだ。
前ばかり見てるから、なかなか気付かないんだ。
置いていかないでくれ、泣いてすがるようなSOS
聞いた事ある懐かしい声、なんか随分大切な声
ひとつずつ、ひとつずつ、何かを落っことしてここまで来た。
ひとつずつ、拾うため道を引き返すのは間違いじゃない。
やっと会えた君は誰だい?あぁそういえば君は僕だ。
大嫌いな弱い僕をずっと前にここで置き去りにしたんだ。
何回転んだっていいさ。何回迷ったっていいさ。
大事なモンは幾つも無いさ。
後にも先にもひとつだけ、ひとつだけ、その胸でギュっと抱えて離すな
世の中にひとつだけ、かけがえのない生きてる自分。
弱い部分、強い部分、その実、両方がかけがえの無い自分。
誰よりも何よりも、それをまずギュっと強く抱きしめてくれ。
上手に歌えなくていいさ。いつか旅に出るその時は
迷わずこの歌をリュックにつめて行ってくれ。
友達はもう戻ってくる事はないんです。
どんなにお祈りをしたって
もう、遠くへ行ってしまったのです。
何も出来ないのはワタシだけ。
それでも明日は引越しなんて、やる気もないです。