ニッキ ゆり 【HOME

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2002年08月16日(金)

自分の意思なんてなく
ただ大きくなってソコに居られなくなったから
ワタシは産み落とされた。

その日から20年。
ワタシはワタシの意思で生まれたわけじゃないのに
ワタシはワタシの意思で生きようとしてきた。

なんども転んで擦り剥いた傷も
火傷も点滴の跡も
全部、きれいさっぱり消えてなくなった。
生きてきた証はどんどん消えていく。

ワタシ自身の体に残る「生きた証」は消えていくから
どこか消えない場所に
今、ワタシが「生きている証」を残しておきたいと
20歳になる2分前に強く思った。

なんとなく生きていたあの頃は
とても時間があって
ココロも体も元気で
自由気ままに「暇だー」なんて口走っていたけど
今は毎日ガ必死で
一分一秒が大切で
まるで「余命半年です」と宣告されたかのように
時間がワタシを支配している。

周りを見てごらんって言ってあげたいけど
ワタシには今やりたい事があって
でも、それだけに時間を費やすわけにはいかなくて
だから、本と、無駄なこと出来ない。
例えばトイレに行くのも惜しいぐらい。

なんでこんなに時間に支配されているんだろう?
少し嫌気がさしてくるけど
でも、20歳になった今
全ての責任はワタシにあって
何かをしても「少女A」ではない。
20歳だから出来る事をしたいと思った瞬間
もう時間がワタシを支配した。

19歳までのワタシと
20歳になった今のワタシ。
何も変わっていない。
でも、ココロの中で『何か』が確実に変わっている。
次へのステップに向けて
今それが、どんどん大きくなっていっている。


恋人から1日遅れのプレゼントをもらった。
74分のMDに録音された1曲4分の歌。
何度も何度もリピートしてた。
物なんかどうでもいいんだ。
ほしいなんて思わない。
側にいてくれるだけでいいと思った。
気持ちのこもった手書きの歌詞と
ワタシの為に作ってくれたその1曲で
ワタシはもう充分だった。
ケーキとか、プレゼントとかカードとか
量で全てが決まるわけじゃないから。

「おめでとう」のメールだけで
ワタシは幸せだった。

今日から新しいワタシが始まる。


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