ニッキ ゆり 【HOME】
- 2002年08月18日(日)
電話が嫌いになった。
受話器越しの恋人の声を聞きたくないと思って
ボタンを押した。
「ツーツー」。
かかって来る気配もない。
電源を切って、急いでバイトへ戻った。
電話で喧嘩なんてしたくない。
こうやって一方的に切る事が可能になってしまうから。
そして、それはとても意地悪なことで、弱虫のすること。
わかっていたけど、喧嘩は面と向かってしたい。
女のことばっか心配してるわけじゃない。
そんなこと、今は心配なんかしてない。
台風が来てるっていうのに
ギターをかかえて歌いに行けるのか
単純にそれを心配していただけなのに。
どうして、女って方向へ行くんだろう?
怪しいよ。変だよ。おかしいよ!!
怪しいなんて本当は思ってないけど。
寂しさとか切なさとか
携帯なんか無ければ味わうこともないのに。
そんなことに怒りをぶつけても、どうしようもないけど。
わかってるけど。
連絡が来ない。
気にしないようにしてたけど
何時間かおきに携帯に目が行ってしまう。
電源を切る勇気もない。
昼間の勢いはどこへやら。
ワタシはものすごい弱虫に変わってた。
1人でいる時は本当に弱いと思った。
バイトがある。バイトへ戻らなくちゃ。
そう思っている時は電源を切ること、出来たのにね。
キラキラ輝くモノを見つけたい。
ワタシの中で。ワタシの周りで。
どんなモノでもいい。
ワタシが「これだ。すごく綺麗」って思えるモノ。
宝石とか、そんなんじゃなくて
ココロ打たれるモノ。
自分でもそれがなんなのか、わかっていないけど
今、むしょうに何かにココロ奪われてみたい。
現実逃避したい。それが本音。
綺麗なコトバを使うならそんな感じなんだろうな。
バイト先、今日は店長と社員の女の人。
ワタシがお昼を買いに行って戻って来て
バックルームへ入ると、そこにはローソクの立っているケーキがあった。
しかも、「ゆり。20歳おめでとう」のクッキーもある!
泣くかと思った。
たかがバイト。されどバイト。
こんな風に暖かい人たちのいるバイト先に恵まれた事がなかったから
本当に嬉しくて嬉しくて、写真まで撮った。
いつ買ったのか、聞いても教えてくれない。
でも、出来たてらしかった。
店長が「出来たてらしいよ」と口をすべらせていたから。
バイト2人、社員2人の小さなお店。
こういう暖かいツナガリってステキだと思った。
ずっとずっと働いていたいと思った。
台風が来ているから、お店まで行くの大変だろう、と言って
わざわざワタシの家まで車で迎えに来てくれた事もあった。
風邪を引いてバイトを休んだ日は
食べ物を持ってきてくれたりもした。
こんなにいい人達に恵まれて、ワタシは幸せだと思った。
時給が低くたって、そこで働けるだけで幸せだと思う。
人の暖かさを本当にいっぱい感じる事が出来たから。
割に合わない、正直に言えばそうだけど
でも、それ以上に得るものがいっぱいあって
充実感もいっぱいある。
大切なことをたくさん教えてくれる。
今日は幸せだった。
ケーキを6個に切って
店長1個、社員の女の人(ももさん)2個、ワタシ3個食べた。
3個ってかなりきつかったけど、嬉しかったからがんばった。
だってこんなワタシの為にケーキを用意してくれるなんて*
HPのリニューアルも終わってほっと一息。
あ、リンクのリニュはまた明日やります。