ニッキ ゆり 【HOME】
- 2002年12月21日(土)
金曜日に実習先だった施設へ歌を歌いにボランティアへ行った。
ギターを持って朝から。
みんなワタシのことを覚えていてくれて
職員さんも大歓迎をしてくれて、歌っている所をビデオに撮られた。
それはそれで恥ずかしかったのだけれど
音楽が大好きな利用者を楽しませる事が出来て本当に良かったと思った。
大好きな人にも会ったのだけれど
仕事中はもっぱら目を合わさないように、と実習中から決めていたので
本当に目も合わせる事もなく、綺麗にすれ違う事が出来た。
苗字で呼ばれて変なドキドキがあった。
ワタシは下の名前で呼ばないように気を使っていたけれど
名前を呼ぶ機会なんてなくて、なんだかがっかりした。
非常勤の女の人と写真の話や詩の話なんかをしていて
気がついたら6時近くになっていた。
仲良しになった市川さんと呑みに行って、海に行って
そのまま遊んですごした。
重いギターを持って海まで歩いて、すごく疲れたけれど
そこで話したことは絶対に忘れられない。忘れたくない。
海はワタシたちを優しく迎えてくれたから、きっとそういう話が出来たんだ。
ぼっさぼさの頭でもパーマがかかっているから
風が吹いたって何も気にならなかった。
「らくちんー☆」
「ちくしょうめ。私はどうせ長いさ!」
海からの帰り道、強い風が吹いた。
ワタシはがまんしていたんだなぁと今更になって気がついて
客観的に見ることがようやくできた。
福祉をなめてるんじゃぁないよ!と本気で言いたくなった。
それは、大好きな人にたいしてだった。
がまんというのは、仕事に対してもそうだったのだけれど
今のこのままの関係をワタシは続けていけるような勇気は持っていなかった。
持っていないのなら、これから作ればいいのかもしれない。
だけど大好きな人のやっていることを
ワタシはどうしても「それでもいいの」とは思えなかった。
メールも電話もいらない。
ワタシが欲しいのは大好きな人の気持ちだけ。
手を離してしまおうと。
もうワタシはワタシを犠牲にすることはしたくないと。
自分勝手かもしれないけれど
ワタシはやっぱりワタシを守りたかった。
大好きな人が「もういい」と言うなら
ワタシはそこできっと諦めがつく。
もういい。それだけの存在だったのだから。