ニッキ ゆり 【HOME

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2003年02月14日(金)


がんちゃんと新宿へ出かけた。
特に用事があったわけではなかったけど
なんとなく。時間もたくさんあったし、バレンタインだけど
特にそんなこと気にしないで2人で出かけた。
義理チョコをあげた。
思いのほか喜んでくれて嬉しかった。

新宿は相変わらず人が多くて苦手だった。

マルイで春物の新作をチェック。
二人共、洋服屋のバイトをしているから
自然と目に付く物をチェックしてしまう。

花柄や水玉模様、ストライプに薄いニット。
どれもかわいらしいものばかりだった。

変形スカートを見つけた。
薄い紫や濃い紫の綺麗な色のスカート。
ストレートのデニムパンツに合わせてもかわいいと思った。
店員さんが近寄ってきて話し掛けられたけど
そっけないコトバだったので返事をしなかった。


「トイレ行ってくる」
そう行って走っていったがんちゃん。
ワタシは適当にバッグや靴なんかを見ていた。
アナスイの化粧品に夢中になって、化粧水を買ってしまった。

15分たっても戻ってこないから
心配になって電話をしてみた。
「どうしたの?」
「ちょっと、ちょっと待ってて」
それだけ言うと電話はすぐに切れてしまった。
少し腹立たしい気持ちになって、イライラした。

「ごめん。ちょっと買い物してて」
「なんだー。買い物してたんだ。遅いから心配したよ」
「悪い悪い。」
「何買ったの?」
「これ、あげるよ。なんかいつも世話になってるし」

小さな紙袋を渡された。
お店を出て階段の踊り場にあるベンチに座って空けてみた。
小さな紙袋の中に、また小さな布の巾着が入っていた。
巾着をあけると天使の羽根がついたネックレスが入っていた。

「なんかさ、アクセ売ってる店覗いたら天使の羽根がモチーフになったのが
 結構売っててさ。バレンタインって男があげてもいいらしいし。海外ではね」
「ありがとう!すごいかわいいね!」

思いがけないバレンタインのプレゼントをもらってしまった。
すごく嬉しかった。
ワタシは何百円かの義理チョコだったことが少し恥ずかしくなってしまった。


怖くてどういう意味でネックレスをくれたのか聞けなかった。
友達としてずっと一緒にいたいがんちゃんだった。
気まずくなるなんて絶対に嫌だった。

友達と思っているワタシには
がんちゃんの気持ちをわかってしまっても
軽く流してしまうかもしれない。

とにかく、ありがとうだけ言ってそれ以上は何も言わなかった。



色んなことに期待されて
だからワタシも期待した。
でも、その期待はいつも儚く散っていく物で
だからワタシは誰にも期待なんかしなくなった。
にっこり笑ってるその裏で「本当にそうなの?」なんてことを
ちょっとずつちょっとずつ思ってしまうようになった。

こんな風になったワタシが選んだ次のバイト。
ばかばかしいことかもしれない。

踏み台にして立ち上がったワタシは
次へ進んで歩いて行く道を間違えたのかもしれない。

ワタシ本当はこんなんじゃないよ。
もっとちゃんと素直になれたはずなのに。

ココロがひんまがって折れ曲がって
元に戻らないかもしれない。





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