ニッキ ゆり 【HOME】
- 2003年02月19日(水)
覚えようとすると眠くなる。
眠くなるとなんにも頭に入らない。
お昼休み、必死に次のテストの暗記をするけど
お腹いっぱいで、ダラダラしてしまう。
プリントを読んでいたつもりが、いつのまにか眠ってた。
テストはまぁ、いい。とりあえず書いておけば。
ここぞとばかりに授業の評価をしていました。
「感想を書いてください」なんて下のほうに書いてあるから
裏面を使ってびっしり書いてしまった。
だって、先生の授業わかりにくすぎるんだもの。
ツユメグやアミと最近、話をしなくなった。
すれ違っても何も言わなくなった。目も合わさなくなった。
女友達の薄い友情はこんなもの。別に気にしない。
嫌いなら嫌いなままでいいよ。
でもね、ワタシは好きだよ。
いつかまた夜通し話が出来るようになれたらいいなと思う。
友情に関しては自分から頑張らない。
ワタシが好きでも相手は嫌いなんだもの。
無理したって余計嫌われるだけ。
だったらほっとくのが一番らくちんだ。
何かあったら話し掛けてきてくれるはずだから。
大好きだったあの人の夢を見た。
テスト中、うたた寝をしている時に。
下から見上げるワタシに満面の笑みで答えてくれていた。
大好きだったあの笑顔。
もう忘れていたと思っていたのに
夢の中でははっきりと見えた。
はっきりと見えてしまった。
どうして忘れて思い出になった途端に
夢の中に出てくるの?
大好きだったことは本当だけど
今はもう思い出で、好きだった、と過去形なんだから
現在進行形のような夢はもう見たくない。
誰かがくしゃみをして、その声で目が覚めた。
ハッとしてテスト問題に目をやったけど
あの笑顔が頭から離れなかった。
苦しかった。
大きな声でいっぱいいっぱい叫んでやりたい気持ちだった。
じっと我慢して、目をつぶって深呼吸をした。
少し涙が出た。
テスト中になにやってるんだろう。
切なくなるはずじゃなかったのに。
こんな気持ちになるはずじゃなかったのに。
思い出してもココロがチクチクしなくなるまでに
また長い時間がかかってしまうじゃない。
男の人をちゃんと信じられるようになってきたっていうのに。
人っていうもの、友達っていうものをちゃんと信じられるようになってきたっていうのに。
また振り出しに戻りそうで怖かった。
テストが終わって教室を出てすぐにK君が声をかけてきた。
でも、何も言えなかった。
ワタシどうしてなのか、何も返事が出来なかった。
ただまっすぐK君の目を見ることしかできなくて
でもすぐにそらしてしまって、嫌なやつになってた。
「シカトかよ」って声が聞こえた。
「ごめん、ちょっと気分悪くて」
そう答えるのが精一杯だった。
ワタシまだまだ強くなれてない。
すごく弱くって全然駄目なんだ。
強くなりたい。
今よりもっと、何十倍も強くなりたい。
でもね、少し感じたことがある。
強くなると今まで感じていた小さな幸せとか
小さな感動とか、そういうもの何も感じられなくなってるって。
こんなワタシでも少しずつ強くなっていっているんだけど
「強くなろう」と思って前へ進みだすと
ちょっと前までは感じ取れていた感情っていうものを
汲み取れなくなっている。
これが強くなるっていうことで
大人になるっていうことなのかな。
柔らかくて壊れやすいココロにはもう戻れない。
硬くて壊れにくいココロを目指していたわけじゃないのに。
何かを得るとき、何かを失うってこういうことなんだ。