ニッキ ゆり 【HOME】
- 2003年03月19日(水)
美容院に行こうと思って、朝早く起きた。
カードはお財布に入れた。
大丈夫。準備は出来ている。
予約を取ろうと思って美容院のカードを取り出して
朝一の電話をかける。
担当の美容師さんはお休みだった。
休みなら今日はカードも渡せない。少し寂しくなった。
「どうしますか?他の美容師でよければ出来ますが」
「直してもらいたいので…同じ人の方が…」
「そうですか。わかりました。では、後ほど連絡を差し上げますね」
そう言われれば美容院から電話が来ると思う。 思ってた。
携帯の画面に映し出された番号は知らない携帯番号だった。
その前に非通知の電話が3件もあったから
もしかして、非通知の本人?と思って出てみた。
電話越しに聞こえた声は担当の美容師だった。
「ごめんなさい。肺に穴開いちゃって会社休んでるんです」
「肺?穴?大丈夫なんですか?」
「はい。今週には復帰できると思うんで、また連絡します。
あ、ちなみにこれ僕の携帯なんで」
メールアドレスを添えたカードを渡す必要がなくなってしまった。
こんなに早く、しかも思いもかけない所でハッピーが待ってるなんて。
昼間、教習所に着いてからショートメールでメールを送った。
夕方その返事が来た。
少し会話をした後メールアドレスを交換することになった。
今日は無理だと思っていたことがこんなに早く叶ってしまうなんて
3か月分のハッピーを使い果たしてしまったようなそんな気持ちになった。
営業なのはわかっているけれど
自分にとってプラスに考えてしまう。
営業はどっかに飛んで行って頭の中に残っているのは空想の世界だけ。
営業でもかまわないなんて思ったワタシは
やっぱり単純なんだなぁと身に染みてわかった。
そういうワタシを好きだと思った。